ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

台湾パイナップル

2021-04-30 12:57:00 | 健康・病気・薬・食事

肉を食べる時は、肉の倍野菜を食べる。

そしてご飯は食べない。これは栄養士の方と相談して決めた。割と守っているが、肉の種類によっては悩ましい。

かつて好きだったのは、カルビをサンチェに巻いてご飯を食べること。これは至福の一口だったのだが、ご飯を止めてしまい、その代わりにサンチュを二枚に増やして食べている。

やはり御飯が欲しいと思ってしまうが、我慢我慢である。幸い野菜が嫌いな訳ではない。困るのはご飯だけではない。蒸かしたジャガイモにバターを沿えた奴は、ステーキの相棒であった。

でも、ジャガイモはご飯同様に糖質が多い。カロリー制限と体重減量という過酷な命題を達成するためにはやむを得ない犠牲である。

もっとも、ここで正直に言えば、それほど体重は減っていない。特にコロナ禍による自宅待機が増えてしまったことで、むしろ微増しているのが現実だ。

寒いのが大嫌いなので控えていたが、夕食後の散歩を復活させようと思っている。

それはさておき、魚と比べて肉は消化するのに時間がかかる。若い頃はまったく感じなかったが、この年になると肉は胃もたれする原因になっている。

そんな時に役に立つのがマンゴーだ。マンゴーに含まれる酵素が肉の消化を手助けしてくれるので、肉を食べた時のデザートはマンゴーがいい。

ただなぁ~、マンゴーは高いし、季節によってはあまり甘くない。そこでパイナップルの出番である。パインにも肉の消化を助ける酵素が含まれている。ただ、パイナップルはけっこう当たり外れというか、渋みを感じることがあり、ちょっとそこが苦手だった。

そこに登場したのが、芯まで甘いと評判の台湾パイナップルである。

従来、共産シナの富裕層が最大顧客であったが、政治問題からこじれて禁輸措置を喰らった。台湾のパイナップル栽粕_家には経済的大打撃であったのだが、日本が助け船を出し(?)て、この春先から店頭で売られるようになった。

これが噂に違わず美味しい。ただ一人で食べるのには、いささか量が多い。でも、肉を食べて胃もたれするのも嫌なので、買ってみたら実に美味い。本当に芯まで甘い。

果実を甘く改良するのは、日本の十八番だと思っていたが、台湾もなかなかやるものだ。

コメント (4)
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北畠具教

2021-04-28 14:11:00 | その他

戦国大名の強さといえば、当然に戦争での勝さである。

戦争とは集団戦闘であり、個人の武力よりも集団としての武力により、その優劣が決まる。単に兵士たちの鍛錬度、武器の優秀さだけでなく、食料などの集荷、運搬、配膳などの兵站とその基盤となる経済力を含めて総合的な国力が重要となる。

そして、なによりも重要なのが情報である。

如何に相手の情報を入手し、それを活用して有利な局面を作り出し、戦局を優位に進める。戦争とは、実際に戦闘が始まる前から、情報、軍備の装備、訓練など総合的な能力が決め手となる。

ただし、実際の戦場では、大名自らが先頭に立って戦う姿勢を見せることが、部下の兵士たちの士気に大きく影響する。

戦場に立つことは、当然に危険性が高い。だからそれを厭うた朝倉氏などは、戦場に出ることが少ないが故に、その優れた軍才を活かせずに消えていった。

逆に甲斐の武田信玄や、越後の上杉謙信などは、実際に兵を率いて戦場に立ったからこそ、その配下の兵士たちの能力を最大限に活かせる。これは信長にせよ、秀吉、家康なども同様だ。

ただし、行き過ぎはダメである。その典型が伊勢の公家大名であった北畠家の8代目、北畠具教(とものり)である。

公家大名ではあるが、戦国時代末において武力により領地を拡大させて、伊勢の大半を支配した立派な戦国大名である。しかし、具教はやり過ぎた。

なにせ戦国時代にあって無敗の剣豪として知られた塚原卜伝の直弟子であり、秘伝「一の太刀」を伝承された数少ない高弟でもあった。相当な剣好きであり、槍の宝蔵院や柳生家など錚々たる武人たちとの交流で知られており、その屋敷は剣豪たちの交流の場であったとされる。

大名となっても己の武撃フ鍛錬は欠かさず、伊勢を平定後は家督の座を長男である具房に譲ったが、実質的支配者であった。家督の座を譲ったのは、戦場の最前線に立ちたかったからだと噂されるほどの戦闘狂であったらしい。

私の見立てでは、一個人としては戦国大名最強である。ただし一人の武人としてである。その後、伊勢平定を目指す信長の包囲網に屈し、信長の子、信雄を養子に迎えることで織田家の配下となる。

如何に個人として強かろうと、戦争は集団戦である。信長の敵ではなかったと思う。私が残念に思うのは、北畠具教には有益な情報があったはずであることだ。彼は塚原卜伝一門の高弟として足利義輝や細川藤孝、柳生家や上泉家ら武家とも交流があり、当然に京の事情や、各地の戦国大名の情報も入手できたはず。

しかし、彼はそれを活かすことが出来なかった。私の推測だが、おそらく先の戦いでは信長の包囲戦に屈服したことが不満であったのだろう。勇将の下に弱卒無しというが、北畠軍は日頃から鍛錬されており、戦場では非常に強かった。

北伊勢を任せていた滝川一益からその情報を得ていた信長は、戦場で雌雄を決するのではなく、大軍を擁して城を包囲し、食糧難に追いやり北畠軍を屈服させている。戦場の勇者であった具教には、それが不満であったのだろう。だからこそ、反逆の機会を狙っていたのではないか。

信長の配下にありながら、本願寺、武田、朝倉らの織田家包囲網に密かに参加し、それを危うんだ部下たちに討ち取られて最後を迎えている。天下の趨勢は、信長に傾いていた。部下のほうが余程天下の事情に通じていたのだろう。

しかし、ただでは討たれなかったのが武人である具教の矜持。19人を切捨て、数十人と切り結び脱出を試みるが、かつての腹心の部下に背後から槍で刺されての壮絶な死に様であったとされている。戦国武将でこれほどまでに最前線で戦った大名は、まずいないと思う。

名門であった北畠家は、ここで滅び織田家に乗っ取られることとなる。ただ後継があの本物のウツケとされた信雄であった為、伊賀と揉めてしまう。それすらも天下統一の過程に組み込んでしまった信長の手腕には驚かされる。やはり天下人は器が違うのだろう。

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料理上手で食べ上手 森須滋郎

2021-04-27 15:03:00 | 

新型コロナウィルスのおかげとは言いたくないが、間違いなく自宅での料理が増えたため、レシピの数も増えたことは確かだ。

私が一番参考にしたのは、拙ブログでも度々取り上げた三國シェフの料理動画であった。三國シェフはかなり意識して、素人でも分かり易いように動画を撮影してくれている。

でも、当然だがプロのシェフである。本人は意識していないと思うが、無意識とは云わないが、無自覚にプロの手腕が発揮されていて、そこは見よう見まねではなかなか真似できない。

例えば、塩ふりである。本当にさりげなく、計量することもなく、塩をさりげなく使う。これがなかなかに真似できない。動画を止めて、じっくり見るが、塩を掴むのがどの指なのか、それを判別するのが難しい。また、その塩の振り方が絶妙だ。これは一度、動画を見て欲しい。

何度も動画を確認して真似してみた。でも、塩の量も目分量で、振り方も同じようには出来ない。おかげで、何度か上手く味が決まらずに、私は失敗したぁと嘆いている。

また真似できなかったのが、包丁の入れ方だ。鳥のもも肉をオリーブオイルで泳がすように、カリカリに焼き上げるのだが、その前にもも肉の関節部分に包丁で切れ目を入れている。

これも、三國シェフは当然のように迷いも見せずに、包丁で切れ目を入れる。薬味のローズマリーが染み込むように、切れ目をいれると言っていたが、どうも上手く出来ない。やはりプロは違うと思った。

ところで表題の書の著者は、プロの料理人ではない。「四季の味」といった雑誌の編集長として有名であった方だ。日本各地の名店や、名物料理を紹介するエッセーの書き手でもある。

食べるだけでなく、自宅ではご自身で調理している。そのせいだと思うが、この方のエッセーで紹介された料理は、自分でも真似したくなる上手さがある。まだ試していないのだが、幾つか候補は既に決めている。

美味しく出来たら、ここで紹介したいと思っています。

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台湾と憲法9条

2021-04-26 11:55:00 | 社会・政治・一般

日本の護憲主義者は何をやっているのだ?

菅総理とバイデン米国大統領が、今後今まで以上に台湾の安全保障にコミットするとのマスコミは報じている。より正確には、台湾海峡の安全と自由だそうだ。このあたりが外交的配慮なのだろう。でも共産シナは断固認めないだろう。

この意味を分かっているのかな、憲法9条至上主義者たちはさ。

これは日米首脳双方が、対シナ共同戦線を張ったと理解するのが普通であろう。つまり日本は、アメリカの尖兵となって、台湾の自由と独立のために戦うと宣したも同様である。

これが憲法9条に明らかに反していることを理解できぬ人がいるとは思えない。国連決議の下ならば、まだ分からなくもない。しかし、アメリカとの共同戦線となれば、これは明らかに紛争解決の手段として軍事力を行使することに他ならない。

日頃、日本政府及び自民党が戦争への歩みを進めている。戦争が出来る国、日本に断固反対だと騒いでいた護憲論者は、いったいどこへ行ったのか。

さあ、国会前に集って「守れ憲法、戦争反対」だとデモにでも訴えるべきではないのかね。さもないと、意地悪な私は護憲論者を、口先平和アピールの偽善者だと吐き捨てますぜぃ。

え?私かい。

あたしゃ、平和を愛する好戦的市民ですから、平和を守るために戦う姿勢を見せるのは当然との立場です。(実際に戦うとは言わない)

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鉄鋼業の未来

2021-04-23 12:00:00 | 経済・金融・税制

やはり日本は製造業の国なのだろうか。

脱炭素などと言っているが、要は石油の効率的な使用だろう。そうなるとエネルギー効率の悪い自動車よりも、大量輸送が可能な鉄道に物流インフラが移行することは必然である。

実際、これは現在進行形である。そのため鉄道が運ぶ物資が増えているが、困るのはその鉄道を支える軌道、すなわちレールである。鉄道車両の重量が増加しているため、従来のレールの摩耗が激しい。

鉄道は常にメンテナンスが必要であり、そのなかでもレールの交換は3年から5年間隔で行われる。しかし、鉄道が運ぶ物資の重量が増えたため、一年でのレール交換が必要となる始末である。

このレールなのだが、従来は一メートルあたりの重量が30キロから50キロが普通であった。しかし、鉄道の高速化が進み新幹線などは、一メートル当たり60キロのレールが使われていた。

しかし、これでも摩耗が激しく、また乗り心地にも悪影響が出てきた。そこで現在日本のJRは、一メートル当たり80キロのレールに交換を進めている。東海道新幹線だと、東京から神戸くらいまでは既に交換済みである。

多分、その先へ行くと乗り心地が変わったと感じたら、それはレールが従来の60キロである可能性が高い。JRは現在も、このレールの80キロ化を推進中である。

事情はアメリカも同様である。トラックが物流の中心であったが、もう90年代から徐々に鉄道輸送へのシフトを始めている。特に大陸横断鉄道の活用が進んでいる。

そこで問題となるのが、鉄道車両の重量増加に伴うレールの摩耗である。少し前の話になるが、オバマ大統領(当時)が来日した際の、日本側への要望項目の一つに、アメリカへの80キロレールの優先導入への協力要請があった。

実はこの80キロレールは、アメリカでは製造できない。いや、現在も世界中で生産出来るのは、日本の新日鉄住金とJFEの二社だけであるそうだ。どうやら技術的なハードルがかなり高く、欧米だけでなくインド、ブラジル、韓国、シナでも未だ実用化が出来ていない。

いずれは外国でも製造されると思うが、ここ暫くは日本の独占状態である。

かつて日米貿易摩擦の代表的問題の一つであった鉄鋼が、貿易問題に上がらなくなって久しいが、このような事情があったとは知らなかった。鉄鋼なんて衰退業種だと思っていたら、大間違いでした。

もちろん日々の技術革新あってのものなのでしょう。まったく日本の製造業の底力には脱帽です。

コメント (2)
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