震災が東北で良かった。
良い訳ないだろう! その場にいた安倍総理の決断は早く、実質更迭された今村・前復興担当大臣である。信じ難いが東大法学部出身である。勉強は出来るが、頭は悪いのだろう。
論理的に間違っているわけではない。あの東日本大震災が、仮に東京中心に発生したのなら、その被害は凄まじいものであっただろう。でも、そんなことは馬鹿でも分かることで、政治家が公の場で発言するべきことではない。
いや、私人としてプライベートな場での発言だとしても、もしその場で震災の被災者がいたら、控えるべき発言である。なにより腹が立つのは、復興担当大臣であることだ。被災地の心情など、まるで理解していなかったことが良く分かる。
分かり切ったことを賢しげに発言するのもどうかと思うが、それを派閥の集まりとはいえ、安倍総理も、そしてマスコミも居る場で発言しちゃうのだから、この人の頭の中はどうなっているのか疑いたくなる。
更迭の判断は良しとしても、なんだってこれほど低レベルの人材ばかり大臣に登用したのか、その任命責任はある。はっきり言えば、安倍内閣が自らの失態で政治を貶めている。
民進党は自壊し始めているし、共産党も主張すればするほど、過去との整合がとれなくなっている。マスコミは野党には手ぬるく、検証などしないから救われているだけ。その一方で、安倍首相が強い意向を持っている改憲論議の絶好の機会にもなりうるはずなのに、足元でぐらついているのだから如何ともし難い。
今の自民党は慢心が過ぎる。いくら野党がボロボロだとはいえ、自民党の政治が今の日本を十分導き成功しているとは言い難い。その不満は、やがて選挙に反映される。その浮ウが分かっているのか。
やはり選挙がないと、自民党と云えども慢心し、驕るのであろう。女性問題で辞任したアホともども、今村氏には選挙で落ちてもらったほうが良いと思いますね。
核兵器を保有した国で、核兵器を放棄した国はない。
ある意味、当たり前だと思う。
核兵器が開発されて以来、核兵器保有国が侵他国から侵略されたことは、ほとんどない。インドとパキスタンの紛争は微妙だが、どちらも核兵器を使うそぶりさえ、みせなかった。またイスラエルについては、何時の段階で実用的な核兵器を保有していたのかが、不明なので、一概には云えない。
それでも、核兵器が国家防衛に極めて有効なのは、確かだと思う。このことが分からない、もしくは分かりたくないのは、唯一の被爆国である日本の脳内お花畑平和原理主義者だけだと思う。
だから、北コリアの刈り上げデブが、国民を犠牲にして開発した核兵器の保有に拘るのも、ある意味当然だと思う。そして、周辺国から如何に圧力を受けようと、核兵器を放棄することはあり得ない。
基本、国家は自らの生存を第一目標とする。経済的幸せよりも、自国の安全が第一だ。だから、アメリカやシナ、ロシアはもちろん、国際社会がいくら非核化を口にしようと、北コリアが核兵器を放棄することはない。ある訳ない。
また、アメリカもロシアも実際に軍を半島に送り込む気はない。半島を将来の自国領だと考えるシナぐらいだろう、実際に攻め込むとしたら。でも、シナも攻め込まないと思う。
実は核兵器という奴は金食い虫だ。開発は出来ても、核兵器を維持管理するのが大変だ。核分裂物質は半減期などがあり、わりと不安定な物質である。だから、ある程度の核爆発実験は欠かせない。
アメリカなどは、スーパーコンピューターなどを駆使して、実際の実験抜きでも管理可能らしい。それでも、規模の小さな実験をしている。ロシアやシナも同様である。
北コリアは世界最貧国の一つであり、この先数十年にわたり、核兵器を維持管理していくのは、大変な経済的負担である。あの国の経済規模で、それをやれば民政部門に回す金が不足することは自明の理である。
北コリアは今後ますます貧しくなり、外貨を稼ぐために武器と麻薬の輸出に傾唐キるようになると思う。そして稼いだ外貨は核兵器の開発維持と、特権階級の贅沢を支えるために費消されていく。
つまり、北の国民の大半は貧困に喘ぐこととなる。そして、その不満が特権階級に向かないよう、国内は常に臨戦態勢でなければならない。その為にも、核兵器は絶対必要だ。国際社会からの敵視こそが、国内の体制を維持する秘訣なのだから。
非核化は夢のまた夢であり、実現することはありえない。
でも、日本国内の反戦平和原理主義者たちは、相変わらず核放棄を訴えるのだろう。彼らは現実をみず、実際の平和には興味なく、ただただ、脳内お花畑で平和の舞に酔い痴れているのだろうな。
理屈の上では、北コリアが戦争を始めることはありえない。しかし、必ずしも道理通りに動くとは限らないのが人間だ。核兵器の搭載は分からないが、現実に日本の防衛上の危機があるのに、その現実を直視しない日本の政治って、どうなのかと思います。
いくらアメリカの軍事的従属下にあるからといって、せめて有事法制を整備し、諜報体勢を強化するぐらい、やって欲しいものだ。せっかくの好機だったのですがね。
人間、追いつめられると本性が出る。
会社などが梼Yした場合、基本的に二つの道がある。一つは文字通り潰してしまうことだ。会社の資産を整理して、債権者に支払い、残ったものがあれば、それは株主に配当される。まァ、滅多に配当はない。
もう一つの方法は、資産の整理などで会社を立て直す道筋を示し、大口債権者への支払いを猶予、減額してもらうことだ。これを再建型倒産という。
ところで、先月から盛んにニュースを賑わしてきた森友学園という学校法人が民事再生法を申請したとの報道を目にした。この民亊再生法は、後者の再建型梼Yに使用される。つまりあの籠池理事長は、まだ学園経営を諦めていないわけだ。
再建型倒産には大別して二種類ある。その再建を裁判所の任命した管財人(大半が弁護士だ)に任せるケースと、経営を傾けた社長がそのまま留任して再建を目指すケースだ。森友学園は当然、後者である。
具体的には再生計画を立てて、裁判所の監督下で経営再建を目指し、代わりに大口債権者には債権を減額してもらう。これを甘いのではないかと思う人は多いと思うが、これには理由がある。
どんな経営者でも倒産はしたくない。しかし、様々な理由から経営が行き詰まった場合、上手く債務の減額等を受ければ、会社が再建されることは珍しくない。ただ、以前は第三者の管財人以外には、その役割を認めることはなかった。
しかし、多くの梼Y予備軍の経営者は、倒産を嫌がり、手遅れになってから渋々倒産に同意する。これでは間に合わないことが多い。それゆえに、民事再生法が立案された。病気と同じで、早めに対処すれば、治ることは決して珍しくない。
最大のポイントは、経営者をそのまま残すことであり、面子を気にして梼Yの法的処理を嫌がる心理的要因を軽くしていることだ。法的な保護を受けない倒産の悲惨さを幾度となくみている私は、この民亊再生法をけっこう評価している。
ただし、失敗例が多いことも知っている。民亊再生法が成功するには、大口の債権者の同意が必要不可欠だ。つまりスポンサー役が必要となる。この役割は銀行は嫌がる。むしろ業務をある程度知っている債権者が協力する以外、民事再生は成功しない。
はたして、あの籠池理事長を信用し、スポンサーになってくれる大口債権者はいるのだろうか?
勘ですが、多分いないと思う。おそらく半年以内に民事再生法から会社更生法、もしくは破産法に切り替わるのではないだろうか。私がスポンサーはいないと思うのは、あの理事長を信頼する人が、そうそういるように思えないからです。
幼稚園に通う子供たちを思うのならば、最初から会社更生法でいくべきだと思います。その場合、籠池氏は経営から退けられる。それが嫌で、民事再生法を選んだのでしょうけど、その甘い姿勢が倒産の原因だと思います。
御伽話はハッピーエンドが一番だと思う。
原作には、ヴィルヌーブ夫人版とボーモン版があるが、これはディズニーアニメ版の実写化だ。そのせいだと思うが、シナリオが少し甘えというか、綻びがある。
だが多くの観客は、そんなことは気にしないと思う。むしろ、その見事な映像美に夢中になれるだろう。音楽も楽しいし、CG技術を駆使した映像も楽しい。そして、しっかりとハッピーエンドで終わるのだから、十分合格だ。
ただ、美女と野獣の映画化としては、2014年公開版のほうが出来は良かったと思う。原作にも近いし、シナリオも納得がいく。もっとも、こちらは大人向けの暗い作りが素晴らしく、子供向けとしては、こちらの作品のほうが安心して楽しめると思う。
最近のハリウッド映画は、御伽話の映画化をやたらと現代版というか、換骨奪胎し過ぎる傾向があるので、その点でもこの作品は安心して楽しめるのが嬉しい。
最後に主演のエマ・ワトソンだけど、ハーマイオニーからの脱却を確実に進めていると思う。どうしても、ハリー・ポッター映画の印象が強すぎるが、そこからの脱却を目指していることが、なんとなく画面から漂ってきた。子役で成功した俳優が、成人しても売れっ子の俳優でいられるケースは、そう多くない。
既に20代後半なのには驚くが、多くの堕落して潰れた子役俳優の二の舞いは避けられたようだ。私はこの人の魅力は、美人過ぎないことだと思っている。だから、案外とお転婆役が似合ったりする。その意味で、今回ははまり役だったと思います。
誰が観ても、楽しめる作品なので、GWに観る映画としてはお薦めなのは間違いないですね。
平和な時代と、戦乱の時代では常識が違う。
安定した時代でないがゆえに、ただ生き残ることさえ難しいのが戦国時代だ。如何に才能があろうと、仕える上司が無能ならダメだし、勇気と智謀を兼ね備えていても、それを活かせる場がなければ出世は望めない。
戦国時代末期に活躍した軍師・黒田如水(官兵衛)もそうだったのだろう。名軍師として名高い黒田だが、仕える上司は何度となく変わっている。最初は播磨の小大名の小寺氏であり、その後織田信長陣営に加わることを小寺氏に奨めるうちに、信長の眼にとまる。
だが、上司の裏切に遇い幽閉されたことを知らぬ信長に誤解され、人質に出していた長男を殺されそうになる。これは官兵衛を自らの後継者にと考えていた竹中半兵衛の策で救われるが、一年に渡る幽閉で足が不自由になり、頭部にむごい傷を負う。
しかし、この幽閉でも信長を裏切らなかったことが高く評価され、諸将から信望が高まった。その後は、秀吉の軍師役を務め、信長が明智に裏切られて死んだ時、すぐに引き返して明智を倒した秀吉の天下取りの道筋を導いたとされる。
秀吉の死後は、石田光成と反目し、徳川家康側に付き、あの関ヶ原での小早川の裏切にも一役買ったとされる。其の半生において、仕える上司を幾度も変えており、また裏方として大いに力を奮ったが故に、その評価は一様ではない。
だが、官兵衛自身は大名にはなっても、決して自ら天下を狙ったとは、私には思えない。むしろ、自分の器を使いこなしてくれる上司を求めていたのだと思う。彼が憧れたのは、漢の劉邦を支えた張良であり、具体像として竹中半兵衛を追いかけた半生ではなかったのかと思う。
戦国時代にあって、指折りの名軍師であることは、間違いないところだろう。その功績が大きいだけに、否定的な評も少なくない、江戸時代にあってさえかなり曲解された説が出回っている。
よく云われるのが、秀吉が官兵衛を評して「その気になれば、儂に変って天下を取れる」と云ったとか、息子の長政が家康の会談した際に、「何故、家康を殺して天下を取ろうとしなかったのか」と云ったとされ、大変な危険人物とされ、その功績に比してあまり出世は出来なかったとされる。
しかし、これは徳川家の支配が定まった平和な時代に記された書を根拠としている。平和な時代にあっては、確かに黒田官兵衛のような人物は、危険とされたのであろう
実際、官兵衛はまだ壮年のうちに家督を息子の長政に譲っている。石田光成との反目もあろうが、周囲から警戒されたのは確かであろう。でも、秀吉も家康も、官兵衛を高く評価して、引退後も活躍させている。そして、官兵衛はその生涯において、一度も上司に反逆したことはない。
その黒田官兵衛を四コマ漫画家の重野なおきが主役として取り上げたのが、表題の作品である。「信長のしのび」以来、歴史四コマ漫画を連作で描く楽しみを得た重野氏である。
かなり気軽に読める歴史漫画であるのだが、よく調べた上で描かれている。その重野版官兵衛に異論が出ることは避けられないが、単純ならざる黒田官兵衛を知るには、たいへん分かり易い快作に仕上がっている。
四コマ漫画=お笑い、ではない。むしろ、表現が制限されているからこそ描けるものがある。まだ連載中の作品ですが、十分評価に値する作品となっていると思います。良かったら、どうぞ。