荒川選手のアジア初のフィギュアスケート女子金メダルは見事でした。あまり冬季五輪には関心の少ない私も、少し早起きして観ていたくらいです。
ただ、ロシアのスルツカヤ選手も実はかなり気になっていた。あの顔は、もしかしたら・・・ステロイド薬を飲んでいるのでは?そういえば、病気で苦労していたとの報道もあったし。
誤解されそうですが、このステロイド薬は悪名高い筋肉増強剤(アボナステック・ステロイド等)とは違う種類のステロイドです。商品名「プレドニン」で知られるこの薬は、難病の治療薬として使われる薬なのです。
プロドニンは免疫システムに影響を与える薬ですが、たいへんに副作用の強いもので、その副作用の一つに顔が丸くなる通称「ムーンフェイス」なるものがあります。スルツカヤ選手の顔に、そのムーンフェイスの跡が感じられたのです。
気になって、私と同じ難病患者の集まるサイトのBBSを見てみると、やはり同じことを感じた人がいて、調べたようでした。病名は違いましたが、やはりステロイドを服用していたようです。やっぱり・・・
スルツカヤ選手、さぞやきつかったと思います。このステロイド剤は戦後アメリカで発見開発された薬で、その発見者にはノーベル賞が授与されています。大変に強い効能を持ち、この薬がなかったら、私も二十年前に死んでいたと思います。
ただ別名「天使の秘薬、悪魔の媚薬」の名のとおり、素晴らしい効能と強烈な副作用を併せ持った薬でもあります。私自身、9年間服用していましたから、思い出すだけで苦しくなるほど、よく分かるのです。今も一日11錠の薬を服用していますが、その大半はステロイドの副作用からきた症状を緩和するためのものです。
「これが人生よ」とは、スルツカヤ選手がよく口にする科白ですが、この言葉を生み出す背景にどれだけの苦悩があったかを思うと、胸が締め付けられる想いがします。
2 コメント
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- Unknown (jin rock)
- 2006-02-25 16:28:41
- ニューヨークタイムズは コーエンとスルツカヤの転唐ニらえ 荒川の演技は 卓越したものではなかったと論評しています まったくもう!!素直に祝福できないのかね 何が何でも 白人優位を貫きたいらしい 原田の失格にしても 真央ちゃんにしても 陰謀を感じる 真央ちゃんと同い年の子出てたじゃない!!むかしケリガンとハーディングの争いがあったけど そうまでして勝ちたいのかね
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- Unknown (ヌマンタ)
- 2006-02-26 17:38:15
- いまでも黒人のスケーターは少数派ですし、水泳も黒人が活躍するようになったのは、比較的最近ですね。かつての伊藤みどりなんて、一番観衆から拍手をもらいながらも、金メダルは取れなかった。それに較べれば、今回の金メダルはたいしたものです。スタンディング・オベーションが起きたのも、荒川ただ一人でしたしね。
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