アメリカの他の州や、他の地域は知らないけれど、
NY市内の公立校であれば、
日本と同じように3学期に分けて成績表が手渡されるはず。
9月から始まった学校も2ヵ月半が経ち、
その1学期分の通知表を持って帰ってきた。
結果は・・・。
上上。問題なしだった。
日本は今、◎、〇、△の評価なんだっけ?
こちらはキンダー(年長)から「1234」の4段階評価。
2年生になって、益々勉強がラクに楽しくなっているのが見ていて分かる。
(それでも頑張ってるけどね。)
「お母さん、今日学校で楽しかった。」と下校時に言うので、
「何が?体育が?ランチタイムが?」と聞くと、
「ううん、勉強が。」というやり取りも何度かあったほど。
加えて息子は運動好きだし、幸い友達にも恵まれてる子だから、
学校が好きで堪らない子になってる。
NYは1学期毎に期間がきっちり決まっているわけではなく、
11月半ば、3月半ばに成績表とそれに伴う懇談(カンファレンスと呼ぶ)。
そして学年末の3回に渡って成績表を受けとる。
1回目を貰うまでの期間が2ヶ月半、2回目が4ヶ月、そして3回目が3ヵ月半とバラバラだけど、
1回目のものは夏休み後の伸びや遅れの指摘。
2回目は感謝祭や冬休みが間に入るので、中だるみの引き締め。
3回目に春休みなどの後、最終日に「夏休み前」に渇という感じ。
もう一つ日本と大きく異なるのは、
成績表を貰う1ヶ月ほど前に、
「Progress Report」といって、
成績表の中間発表のようなものを貰って帰ってくる。
英語のReadingとWritingと算数の現状況の成績が書かれてあり、
「この調子だとこの成績ですよ。もう少し頑張れば上がりますよ。
(または、この調子だと下がりますよ。)」と
わざわざ教えてくれるシステム。
私はこれ、
去年の1回目を貰ったときは「なんなんだこれ?」とピンと来てなかったのだけど、
よくよく考えてみたらとても有難いシステムで、
なんでも放ったらかしなアメリカにしては、
珍しく親切なやり方だと思った。
親は「うちの子は勉強出来ている。」と思っていたのに、
成績表を貰ってみたら良くなかったとか、
「この子は授業に付いていけてないんじゃないのか?」と心配していたら
意外と評価が良かったりなどの混乱が避けられるし、
たとえ中間報告で成績が3評価だとしても、
何を頑張れば「4」になるのか、
何が足りないのかを担任が教えてくれるので、
親としてもサポートしやすい。
それから日本の今の小学校の成績のつけ方がどういうものなのか知らないけれど、
ノートの書き方や授業中の態度など、
先生の一生徒に対する主観的な評価も反映されてしまう傾向にあるように思う。
(頑張ったって先生に気に入られていなきゃしょうがないという諦めが生徒にも出てくる・・・。)
NYも先生の好みが入ってくるけど、
日本より少ないと思うし、
授業中の発言力や積極性などは見るけど、
ノートのとり方とかは見ないと思うけどね。
各教科の評価は理解度や認識度、専門用語の使用度、
的確な説明ができるかなど、
その他学年に沿った評価で成績が決まる。
(1年生の去年より、2年生はより細かい部分を評価していると思った。)
だけど、ノートの字が汚かろうが、
授業中の態度が悪かろうが、
私語が多かろうが、
そんなことは教科の評価にはあまり影響しないように思う。
1年生のときは「Academic and Personal Behaviors」という項目があり、
そこの評価に書かれるようだったけどね。
2年生ではそれがなくなってた。
授業中にウロウロする子でも、ボ~っとする子でも、ずっと喋っている子でも、
ADHDのある子でも、自閉症の子でも、字の汚い子でも、
「そんなの関係ねぇ~♪」で、
その教科が理解でいているか、または天才的に秀でているか、
平均を上回る理解力なのかは、
アメリカの教師のほうが把握しようとしているなと思う。
私、個人的にこの評価の仕方に大賛成!!
「テストの点はいいのに、なぜ成績表は◎じゃないんですか?」
という疑問が全く無く、スカッとする。
それから私が小学生のときは、
クラスで何人かしか、または何%しか、◎(一番良い成績)が取れないという、
人数制限があったと聞いていた。
例えば、クラス内で3人のみなど。
だとしたら、3人目に入るのか、4人目になるのかは、
先生の個人的な評価が基準になるわけ。
(今はどうなのか知らないけどね。)
でもNYはこれも心配なし。
「4」という最高評価を取るためにはクリアしなくていけない条件があるので、
そこに到達するのであれば、
クラスの半分の生徒でも、全員でも最高評価を得ることができる。
ただ一つ付け加えておくと、
一学期の成績表で「4」を与えるのは、とても稀ということ(それでも息子は3教科が「4」だったけど)。
一学期から「4」で、二学期も三学期も「4」だったら、
「この子は元々出来る子で、担任の努力も何も必要なく向上した。」と校長に見なされ、
担任にとって不利になるから。
NYの学校は、担任が一人一人の生徒を、
この一年間でどれだけProgressさせたかを評価し、
その総合が学校評価に繋がってくる。
なので、どんなに優秀な生徒でも一学期は「3」評価でガッカリしたりもする。
という、変な仕組みがあるってことも知っておいたほうがいいかもしれない。
これがNYの成績表。
結構私好み。
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