WBCベースボール日本対オランダの野球実況放送を楽しんでいます。三回に中田選手がスリーランホームランを放って４対１と勝ち越ししました。負けなし日本野球。強いなあ。安心して見ていられます。夜８時を過ぎました。
養っていてくださったんだなあ、と思った。このわたしを大事大事に養っていてくださったんだなあ、と思った。あらん限りの総力をあげて。誰彼なしのオールメンバー、オールキャストで。それほどのわたしだったのか。たったわたしの１００年の生涯のために。宇宙が完成し、星々がちりばめられ、水の星地球を誕生させてくださっていた。こうしてすべての条件がすっかり整えられたところに、わたしが生まれた。生まれ、目覚め、養われ、豊かに養われ、十全の活動を支えられ、かがやきに輝かされた。わたしはこうしてまるで仏陀と等しいほどの手厚い待遇をほしいままにした。それは何故なのか？ 何故なのか？
わたしはまたもとの源に帰って行くことだろう。養われた１００年を完了して元の源に帰って行くことだろう。そのときになって、その何故が一度に解決されるであろう。
いま夜明けの５時４０分。５時前に目が覚めてしまった。仕方ない。このまま起きていよう。録画してあるNHK囲碁の時間でも見るか。下手なくせに、見るのは楽しい。瞑想に耽るのもいい。あれこれ、こうであればいいという風景を描いて、悦に入る。
今日は日曜日。もっとも老爺には毎日毎日が日曜日なんだけど。自主的に、することはある。春の訪れは農作業開始のサインでもある。里芋、ショウガの植え時を迎えている。家庭菜園だから、小規模。楽しめる範囲内でいい。
種芋はすでに買っておいた。暖かい日和になれば、そろそろと動きだそう。まずは、しかし、畑の草取りから。椅子に座ったままの姿勢で、耕すには骨が折れる。時間がやたら掛かる。ぼつぼつぼつぼつ。老爺のままごと遊びなんだから、これですむ。
いつも一人。無言の行。風の中の鼻水垂らした洟垂れ小僧は、醜くて人には見せられない。疲れたら手を休める。座ったまま腰を伸ばして空を仰ぐ。冬鳥の鳴き声を聞く。咲き始めた菜の花の香りを嗅ぐ。飽きは来ない。ときおり短い仏教経典を諳んじる。
