ムシムシムシムシする。熱帯夜だ。じゃ熱帯魚🐠になれば、涼しく感じられるのだろうか。背中にも汗、胸元にもじっとり汗。エアコンに入っていてもこう。あんまり冷やすと、今度は腹を冷やしてしまう。調節調整が難しい。まだ11時にすぎない。夜明けまでは長い道のり。
涼しい風が吹いて来ました。5時を過ぎました。日も少しだけ翳って来たようです。さ、そろそろ外へ出て行きます。台風7号の復旧作業に取り掛からねばなりません。庭も畑も足の踏む場もないように散乱しています。時間がたくさん掛かりそうです。出来る範囲のことをします。焦って急いで怪我でもしたら元も子もありませんからね。手袋をして地下足袋を履いて帽子を被って、対応します。こそこそこそしかできません。
受講してきました。市立図書館主催の「初めての短歌」。14時から16時までの2時間はあっという間に過ぎてしまいました。楽しみました。講師の先生が用意周到な資料を作っておられました。様々な短歌の実例を紹介して頂いたので、極めて具体的で分かり易く、短歌への興味関心を引き出してもらったようです。一回だけではなく連続してお聞きしたいのですが、主催する図書館の予算の関係があるのでしょう、すぐには返事が出来ないようでした。参加者は10人ほどでしたが、みなさん熱心に聞き入っておられました。講師の先生のお話がお上手だったからでしょう。講座を受けて満足しました。
ことばがただだから無造作に沢山使っている。
けれど、1文字に付き100円だったらどうしよう。
1音100円だったらどうしよう。
だったら、きっと黙っているよね。
でも、よかった。よかった。
ただだった。無料だった。
使っていたら税金取りが来て税を抜いて行くなら、口をつぐんでいるところだった。
国家は何かというと税金を課してくる。
でも、ことばにはかけてこない。
少なくとも日常のことばには。
よかったよかった。
こんなことを「よかったこと」にして遊ぶ。僕の口先の遊び。
南瓜の葉っぱはアフリカ象の耳のようだ。
大きい。
ひらりひらりしている。
耳は長い蔓にたくさんくっついている。
だから、アフリカ象が何頭もいる。
そういうことになる。
とうことは?
ここはアフリカのsavanna、熱帯草原地帯だと言うことになる。
案外此処はもう熱帯草原なのかもしれない。
暑い。
焼け付いている。
でも、アフリカ象のどしんどしんという跫音はしない。
もの悲しい鳴き声もない。
黄色い、大きい花。ラッパ状の南瓜の花。黄金を思わせる豪華絢爛な花。
南瓜の花にラッパを吹かせてみる。
楽しい曲を歌わせてみる。
それが青い夏空まで響き渡る。
それを聞いた僕もついつい楽しくなる。
いやそれにしても大きな葉っぱだ。目の前でゆらりゆらりしている。
かんかん照りになっている。
たまらん。
家の中にいるのに、家の外の暑さが分かる。
お昼は涼しいものしか食べられない。
素麺を茹でて水に浮かべて啜って食べた。
ほかにパンが一切れ。
それでも暑い。湿度が高い。汗が染み出てしまう。
風呂場に直行してシャワーを浴びた。
すっきりした、これで。
勿論着ていたものはみんな着替えた。
もうすぐ外出をする。あと30分したら。
市立図書館主催「初めての人のための短歌教室」の、第一回講座は午後2時からだった。午前中とばかり思っていた。こういう思い込みを能くする。家内に調べてもらった。無駄足踏まずに済んだ。講座予約者は10数人らしい。恥ずかしがり屋が人前に出て行くには勇気が要る。さあて、どうなることやら。玄関を入ったところで、賢者の顔に圧倒されて、引き返してしまうかもしれない。この痩せた醜い老爺は頗る小心である。
いやいや、もうすぐそれをこの身で実感をするときがわたしにも来るだろう。もうすぐ。それまでは死なないでいる。人間の生の暮らしを立てて行くことになる。
*
おやもうお昼時だ。ひとり即席ラーメンでも作って食べるとするか。誰も居ない。外に風もない。ひっそりとしている。
新聞のお悔やみ欄の死者たちは、しかし、ほんとうはどうなんだろう。それは分からない。想像するだけである。あれこれ想像をたくましくするだけである。
わたしはいい方にいい方に想像をしてみる。気が小さい男だから。
わたしはわたしの責任においてこの人生を渡っていると思い込んでいて、生きる人生をわたしの所有物としていた。だが、そうではなかったのだった。
誤解だったのだ。長い長い誤解だった。誤解が此処へ来てようやく解ける。