入院にもいいところがある。ここは個室。いつも一人でいられる。ゆっくりしていられる。誰からの邪魔も入らない。寝ててもいい。起きていてもいい。しゃべらないでいい。瞑想していられる。そういう利点もある。
治療に来ているのである。治療に専念したい。ある意味、だから、ここは弱点露呈の道場である。でも、人に弱点を見られないですむ。
入院にもいいところがある。ここは個室。いつも一人でいられる。ゆっくりしていられる。誰からの邪魔も入らない。寝ててもいい。起きていてもいい。しゃべらないでいい。瞑想していられる。そういう利点もある。
治療に来ているのである。治療に専念したい。ある意味、だから、ここは弱点露呈の道場である。でも、人に弱点を見られないですむ。
熱が引いているので、シャワーを浴びた。泡石鹸で、垢を洗い流して。その後に、全身の疾患部分に、家内から塗り薬を塗ってもらった。べっとりする薬を。裸の写真を9枚も撮ってもらって、記録した。凄まじい形相である。赤鬼が温度差に応じて、青鬼に変化した。
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悪業の報いは受けきらねばならない。そうしないと消えない。再発をする。ここで、受け切っておきたい。
人は殺していない、直接は。でも、間接だったら分からない。盗みもしていないが、金を払ったらいいと言うことでもない。
たとえば、肉や魚や野菜を食べている。人に殺させて、お金を払って我が物にして、食べている。人は、無罪では生きられない。
嘘をついている。偽っておきながら、正義の顔を通している。信義に外れた行いを重ねている。神や佛の願いに背いている。毒舌を吐いて、我をよしとし、人を誹謗中傷している。
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悪業を生きているのである。
多少の病苦を受ければ、たちまち愚痴深く暗鬱になる。よろめく。それだけの男。長年を生きて来て。
進歩をして来なかったことをはっきり突き付けられる。仏教教典を無駄に読んできたのだ。仏法を腹底で聞いて来なかったのだ。
詐りが露呈されて来る。悲しい。身に金剛の信がない。これが凡俗の凡夫か。すっからかんだったのだ。
朝の内にドクターが回って来られた。前日にステロイド剤の薬に変わった。手足の症状が幾分退いているようだ。腹、横腹、首、背中は相変わらず赤く盛り上がっている。痒い。痛い。与えられた分の苦しみに耐える。耐えよということなのだろう。
身から出た錆の自業自得は刈り入れが済まなければ消えて行かない。
守りたまえ助けたまえと念じる。念じてすがることはゆるされているはずである。仏教教典を声に出して読んでいる。
今朝は熱が下がっている。気分がいい。皮膚疾患はあまり変わらない。痒みが続く。我慢するしかない。水曜の夜からだから、6日目になる。我慢を重ねて来た。でも、今朝はよく快眠。夢の中で詩を書いていた。夢の中で詩に慰められた。三連休が過ぎた。今日から担当医の診察がもらえる。
気温は冷えている。寒い。