いつまでもいつまでも夢に脅されてばかりじゃいけないね。死ぬまでには、克服しなきゃね。
ひ弱な我がこころの、ひ弱な処方箋にも問題がありそう。
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夕食、もう食べ終わりました。シャワーは昼間に浴びたし、後は寝るばかり。でも、10時の就寝。もう少しある。
昼寝をしていても、怖い夢を見る。なぜだろうね。罪深いことをしてきたからだろうか？
相手にしてきた悪いことが、今度はブーメランになっ、戻って来て、突き刺して苦しめて来る。思い当たることなどはないが、己の加害に気づかなかっただけなのだろう。
夢の中で小さくなっている。責められている。責めを受けている。針の筵のよう。自業自得か。
外は秋晴れ。いい天気だなあ。外へ出たいなあ。病院の個室に一日一人くたばってなんかいられないなあ。みなさん、秋晴れを満喫しておられるだろうなあ。いいなあ。野道を歩けば、黄色い秋のキリン草が咲いているだろうなあ。いつまでも、ここにこうしたままではいられないよ。
退院したい。通院に切り替えたい。縛り付けられたままは、嫌だなあ。
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個室の気温もいまは25度になっています。シャツ一枚でいられます。
痒みは退いている。有明海の干潟のように遠く沖合いへ退いている。でも、また押し寄せて来るかもしれない。その心配がある。痒みは潮流ではあるまいが。
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ふふん、ふん。激しい痒みがないだけでもいいじゃないか。熱や吐き気がないだけでもいいじゃないか。痛みが消えただけでいいじゃないか。
痛い痛いを言わなくてすむようになると、口が汚なくなる。あれこれ贅沢を言い出して来る。不満げになる。
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そうなんだものねえ。満足に長くとどまり得ないんだものねえ。満足なんて岩山の石ころのように、そこら中にごろごろしてるはずなんだけどねえ。
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あ、黄桃が食べたいな。もう季節が過ぎてるか。
病院の個室に一日ずっと一人でぼんやりしているのは、つまらないや。
何か楽しいことがないかなあ！
楽しめることがないかなあ！
この世の人は、いま何をして楽しんでいるのだろうなあ？
明治よく効くチョコレート、カカオ70％は嘗めてみた。ひりひりする口内炎の痛みをいやそうと。
今日は10月21日、月曜日になっています。今日も一日病院の個室で、一人の長い時間を過ごします。カーテンを開けました。どうやら曇り日のようです。治療というべき治療はありません。ドクターが一度だけ回って来られて、問診をされます。
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集中して、法華経の経典を読む機会を恵まれました。書き下し文で読んでいます。小さく声に出して読みます。読むたびに気付きがあります。途中途中で、目が止まります。仏陀その人に逢っているような興奮を覚えます。
おはようございます。朝が来ています。目が覚めました。眠りが浅くて、一時間ごとに目覚め、おまけに悪夢の連続でした。入眠がうまく行きません。でも、朝方近くなって眠りが深くなったようです。
眠られないんじゃないかという不安感が犯人なのかもしれません。悪夢は苦手です。夢に脅されます。びくびくします。つくづく小心者だなあと思います。
夜中、よく冷え込みました。病院だから温度管理はしてあるはずなのですが。気分的に冷えを感じているのでしょうね。
6時を過ぎて看護婦さんが回って来られました。採血検査がありました。7時には朝食が運ばれて来ます。でも、口内炎がひどいです！
