下手なクセに、口笛を吹く。畑仕事をしながらちょいちょいと。気分がいいとこうなる。
この頃は、阿久悠作詞・都倉俊一作曲の「五番街のマリー」を口笛にして楽しんでいる。ときどきは鼻唄になる。
登校中の小学生が、通りかかる。付き添いのお婆ちゃん曰く、口笛がまだ吹けないらしい。
「おじさん、口笛吹いてよ」と囃して立ち止まる。五番街のマリー以外の曲を吹いてやる。しばらくのしばらく。
下手なクセに、口笛を吹く。畑仕事をしながらちょいちょいと。気分がいいとこうなる。
この頃は、阿久悠作詞・都倉俊一作曲の「五番街のマリー」を口笛にして楽しんでいる。ときどきは鼻唄になる。
登校中の小学生が、通りかかる。付き添いのお婆ちゃん曰く、口笛がまだ吹けないらしい。
「おじさん、口笛吹いてよ」と囃して立ち止まる。五番街のマリー以外の曲を吹いてやる。しばらくのしばらく。
わたしはけっこう好き嫌いが激しい方。歌謡番組を見てても、嫌いな歌手が登場して来ると、テレビチャンネルをすぐに変えてしまう。
もし、テレビの中でだって、そういうキライがばれたら、嫌いな歌手さんの顔が曇るだろう。
好きはいいけど、キライはいいことじゃない。いいことじゃないとはわかっているけれども。どの歌手もどの歌手もみんなが大好き、にはなれない。
わたしはけっこう幅が狭い。よくない。
阪神がセリーグ優勝。Yさん、おめでとう。Yさんは阪神ファン。常勝の巨人が嫌い。酒を飲まないYさんも、グラスを上げたろうな。
わたしもこの日ばかりは、試合をテレビ観戦しました。岡田監督の皺が延びました。いやいや今年は阪神が常勝だった。
ふふ、Yさん、これからは巨人贔屓になるかもしれないな。
百人にも千人にも万人にも、「わたしはあなたが好きだ」を言いたい。誰にだっていいから、そう言いたい。声に出して言わなくたっていい、片思いだけでもいい。人が好きになればこの世は楽しくなる。明るくなる。耀いて来る。
嫌いになればこの世は暗くなる。寂しく悲しくなる。キライは拒否である。好きは肯定である。讃美である。祝福である。他者を祝福することが即自己の祝福に直結している。
同じアホなら踊らにゃソンソン。阿波踊りではそう言う。この世を生きて、この世の否定と拒否に費やしたくはない。浮かれ踊っていたい。人を肯定して見ていたい。この世を讃美していたい。
といっても、この醜い鬼お爺さんに、そう言われたら、相手はたちまちげんなりしてしまうだろうな。逃げ去って行くだろうな、あっという間に。分かる。
仕方がない。お爺さん鬼は、澄み渡る秋の大空を見上げながら、天上のエンジェルの不特定多数を影絵に描いて、ひとりでにんまりしているしかない。そのにんまりがまたイヤだと言われそうだけど。
ほうれん草の種が、袋にまだ残っています。畑は先日耕しておきました。畝を盛り上げています。そこへ種蒔きをします。ほうれん草は石灰が好きなので、多めに撒いておきました。
でも、わたしのような不器用者が種蒔きをしても、なかなかうまく発芽してくれません。まばらまばらにしか育ちません。ですから、何度も蒔き直しが必要になります。さいわい、袋の中には種がたくさん入っています。
漫画の主人公の船乗りポパイさんは、このほうれん草を口の中に放り込んだだけで、大力を発揮します。美女のオリーブさんが寄り添ってくれます。ふふ、こんなオマケ付きだったら、ほうれん草は百人力です。
わたしはほうれん草のお浸しが好きです。一番に箸が走ります。
朴散華即ちしれぬ行方かな
川端茅舎
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もう一度、川端茅舎の俳句を取り上げます。この句も好きです。わたしはド素人なので、好きか好きでないかの判断に依ってしまいます。夏山の風景画になっています。
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朴(ほう)の花は大きな花です。白い花です。春の終わりから夏の初め頃にかけて山中に咲きます。大木になります。香りが豊かです。花瓣の中心が突起しています。
花の盛りが過ぎれば黄色くなって、草藪の中に一辨ずつはらりと落花します。あっといまに散華は終わって、元の凜々しい美しい姿を見失います。
「行方知れず」はわたしたちの死後を連想させます。わたしたちは死んで何処へ行くのか、それをしょっちゅう気にしています。
散華の後は元の姿を「即見失ってしまう」のです。それは不安かもしれませんが、此処は寂光土です。朴の花の大きさと同じくらい大きな安堵になる場合もありそうです。
川端茅舎は病気を得て若くしてこの世を去っています。人よりも余計に死を意識していなければならなかったことでしょう。その分、俳句が悲しく美しく詠めたのでしょう。
「散華(さんげ)」は、天空の神々たちが仏様を讃美して、その大慈大悲の御業(みわざ)を称賛して、大空から仏様のもとに花々を散らすことでもあります。讃美と称賛は、大自然の自然な営みなのかもしれません。
おはようございます。10月も22日まで進んできました。午前7時。気温は10℃です。夜中、ベッドが冷え込んで目が覚めました。膝を抱いて、毛布を重ねました。
今日は7時から集落の空き缶拾いです。家内が参加してくれました。わたしの麻痺の足は長い距離を歩くことが出来ません。片手に杖を突きながら、片手で立って作業したら、ぎくしゃくして腰が痛んできます。椅子に座っての作業ならOKですけど。家内に済まないなあと思います。
空の色がいいです。秋空をしています。爽やかです。「あなたも爽やかにしていてくださいね」と囁いてくれています。そうしようと思います。