<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

いのちの果てのうすあかり。俳句鑑賞。

2023年10月25日 18時53分01秒 | Weblog

湯豆腐やいのちのはてのうすあかり

久保田万太郎 (1889~1963)

湯豆腐は冬の季語。寒い冬を湯豆腐があたたかくしてくれる。湯豆腐の鍋は小さな鍋でいい。昆布を四角に切って鍋の底に敷く。白い豆腐を下ろす。そこに白葱をいれる。白菜を加える。煮立てる。湯気が立って部屋に流れて行く。

人はものが、その人のそのときの心境で、いろいろに見える。電灯の明かりが湯煙を照らすと、それがゆうらりゆらりして、儚く頼り気がなくい。作者には、まるで死が迫っている人間の、最後のうすら明かりに見えて来たようだ。

久保田万太郎は最初の妻に死なれ、2番目の妻にも死なれ、息子にも先立たれ、挙げ句、一週間前には溺愛した元芸者一子にも死なれて、意気消沈して、憔悴していた。悲しみが深まっていたのだろう。食べている湯豆腐にも、人間の暮らしの儚さ頼りなさを感じたのか。この俳句の後、半年して自らもこの世を去って行った。喉に食べ物を詰まらせて。

「うすらあかり」は彼自身の投影だったのかもしれない。文学座を立ち上げたほどの華やかな劇作家なのに、老齢の身の寂寥感がこの句を作らせたようだ。この句は、俳人久保田万太郎の最高傑作の一つに数えられているらしい。

げっそりとなってしまった師を気遣ったお弟子衆が、師を食事に誘った時の作品とも言われている。お弟子衆も彼の孤独を癒やせなかったのだろうか。豪勢な食事も彼には湯豆腐に等しかったのかもしれない。

寒くなったので、冬の季語の俳句を引っ張り出してきました。でもこの句では、残念、あまりあたたまれなかったようだ。

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高齢者運転免許更新の時期が近付いて来た。

2023年10月25日 18時03分55秒 | Weblog

11月2日、木曜日に予約が取れました。運転免許の更新の時期が来ています。高齢者は、更新する前に、自動車学校へ行って、認知機能検査と高齢者講習を受けなければなりません。合計で7500円の出費です。

一度経験済みです。これが2回目になります。2回目でも緊張します。合格できるか心配です。これが不合格だと更新できません。免許証を返納するしか有りません。

山里にはほかに交通手段がありません。外出が出来ないと、社会活動の幅が縮小されます。駅までは歩いて一時間以上も掛かります。

マイカーがないと、病院へも行けません。郵便局や銀行へも行けません。買い物にも行けません。図書館にも公園にも行けません。引き籠もっているしかないことになります。

ですが、老人が交通事故の加害者になってはいけません。体力、知力、視力、聴力、判断力、危険回避反応力、弁償能力、経済負担能力などが鈍った老人の、車運転は危険です。老人の運転は慎重に慎重でなければなりません。

わたしはその高齢者老人です。78歳です。返納が間近に迫ってきています。それを痛感します。それ以前の返納が一番いい選択肢ですが、なかなか決断がつきません。

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これならまだできる。

2023年10月25日 10時01分58秒 | Weblog

10時になった。さあて、裏の畑にいて、薩摩芋でも掘るとするか。これなら、よろよろお爺さんにでもまだ出来る。簡単にはいかないが。まあ、ゆっくりゆっくり。小さな低い丸椅子に座って。ときおり手を休めて秋空を眺めながら。

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プログラミングを壊してしまえないか。

2023年10月25日 09時43分10秒 | Weblog

そのようにプログラミングされている。興奮するべきものがそこにあれば、興奮するようにオーガナイズされている。ただし、調節機能も付与されている。アクセルも踏めるが、ブレーキも踏める。できるだけ、悪影響が出ないようにもできる。

人間は勝ち負けが好きだ。そういうふうに組成されている。勝ちを見れば興奮の血がたぎる。競う。競って勝ちに行こうとする。勝ちに行くプレイをする。したがる。どの分野であろうと、ほぼこれで人心を釣り上げている。煽る。その手に乗せられる。

勝てば驕る。負ければ腐る。お金だってそうかもしれない。その種のスポーツかもしれない。戦争も、勝ち負けのゲームのようにして、地上から離れられない。負けて腐ったままではいられまい。報復に出る。勝ちを制すまで戦う。被害が続出する。それでも勝ちを競う。いつまでたっても興奮が収まらない。

調節機能を作動させてブレーキを踏んでほしい。強く強く。ブレーキだけにしてほしい。勝ち負けは国と国の戦争だけではない。人と人にも戦争がある。勝ち負けにこだわって、暗い顔をしている。冷たい鋭い目をしている。プログラミングを壊してしまえないか。

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「何処にもいない」さん。

2023年10月25日 08時54分27秒 | Weblog

部屋の天井電球が灯らない。スイッチをオンにするけど反応しない。電池切れだろう、たぶん。暗い。ま、いい。机上の蛍光灯で凌げる。パソコンの文字はこれで読める。

夜になる前に、電池替えをしておかねばならない。買い置きがあったはずである、どっかに。そのどっかが分からない。家内に聞かないと分からない。家内依存症のまぬけ老爺はアハレ。

家内はいま「家外」になっている。しょっちゅう家の外に出ている。行動範囲が広いらしい。ご活躍だ。したがって、家の奥にいる奥さんでもない。家の内にも家の奥にもいない「何処にもいない」さんである。元気だからこそだ。文句を言う筋合いではあるまい。

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祇園山上空の秋空が一番深い色をしている。

2023年10月25日 07時49分28秒 | Weblog

美しく見ればそれが美しいものに豹変します。

その真逆もあります。醜く見れば、見るもの見るものがことごとく醜いものになります。

醜いものにも魅力はありますから、その魅力を新しい魅力に加えることはできます。

そこから美しいものを眺める工夫ができます。黒白がついて美醜がより鮮明になれます。

ということは?

両用だということでしょうか。そこにるものはすべて使い分けが出来ると言うことでしょうか。上手に使い分けたらいいのでしょうが、下手に終始していることもあります。

今日は青く澄んだ秋の空を美しく見て仰いでいます。祇園山上空のあたりが一番深い色をしています。

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美味しい時間を堪能する。

2023年10月25日 07時36分19秒 | Weblog

スコップで畑に溝と畝を作ります。低いところと高いところが出来ます。

溝の土を畝に盛り上げたからです。畝の土がふかふかとしています。

此処に、有機石灰と油粕ボカシ肥料を施肥して、秋野菜を植え付けます。

高低がついたので、水捌けがよくなりますから、根腐れ病がしなくなります。

低い溝の所に椅子を置いて作業が出来ます。便利です。

あれこれの作業をしながら、青く澄んだ秋空を見上げます。

山里のお爺さんは、美味しい時間を堪能します。こんな幸福もあります。

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間引いたターサイの初物料理

2023年10月25日 07時23分49秒 | Weblog

昨日夕食に美味しいものを食べました。

北の畑に一列すくすくと真っ青な秋野菜が育っています。

縦に伸びないで横に葉を広げる野菜です。

中国菜でしょうか、虫がつきません。元気一杯にしています。

タアサイという野菜です。まだうんと幼いです。

あんまり密なので、家内が間引きをして来ました。籠一杯。

それを生野菜のサラダとお浸しと炒め物料理にしてくれました。

3種類ともおいしく頂きました。豪華です。

おいしいおいしいを何度も言いました。

億万長者も、このおいしさには届いていないかもしれません。

 

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わたしにもこころがあります。

2023年10月25日 07時12分21秒 | Weblog

おはようございます。10月25日になっています。いま7時を少し過ぎたところです。気温は12℃です。でも、予報ではこの後26℃までは上昇するらしい。

東の空に上がって来た太陽が長い長い光の道を作っています。わたしに、此処を歩いて輝きに来い、とそう激励しているようです。ものにはいのちがあります。ものにはこころがあります。

その通りにすれば、わたしはきっとスペクタルショーの主人公になれるでしょう。大きく深呼吸をして朝の新鮮な空気を吸います。わたしにもいのちがあります。わたしにもこころがあります。

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