6時6分に家の中に戻って来た。野良仕事が終了した。3時半からだったから、約2時間半を畑で過ごしたことになる。ずっと一人だ。ほとんどは草取りである。古い歌謡曲の口笛を吹きつつだから、いい加減な仕事ぶりである。
途中で、2つの深底幅広プランターに、残っていた秋野菜の種を蒔いた。野菜の種は値段が高い。だから、残しておくにはもったいないのである。終わりに、いつものようにホースで、畑のあちこちに井戸水の水遣りをした。
6時6分はもう薄暗い。薄暗いと、なんだか、充足感を誘われる。たった2時間半ばかりを仕事したのに、まるで一日ずっと仕事をしたみたいな、錯覚をしてしまうらしい。