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戰前の日常品色々

2010-07-08 00:08:50 | 日記・エッセイ・コラム

201007080001  昭和天皇と皇后さまの肖像画。
 明治時代に制定された大日本帝國憲法に基づき、天皇陛下を神様として崇拝されていました。
 天皇は「現人神」(あらひとがみ)と言い、この世に現れた人間の姿をした神様を意味します。
 この肖像画は戦前どこの家庭でも部屋の真正面に飾られていたそうです。
 昭和21年、昭和天皇は「人間宣言」と称される詔書を公布。

Kitacho 朝鮮民主主義共和国もかつては大日本帝國の植民地。
 昭和天皇と皇后の肖像画を崇められていたときと同じように、金日成主席様と金正日総書記の肖像画を家庭、公共施設、地下鉄車両、駅舎、空港、学校の教室・・・どこでも揚げられています。
 肖像画を大切に扱われているか、打ち抜き検査に来て、少しでもホコリがついていただけでも、強制労働所に連れて行かれるそうです。これは北朝鮮に関する本からの情報でした。

 (写真は国境付近の韓国側の「北朝鮮資料館」で撮影)

201007080002  昭和天皇は数だくさんの写真が残されていますが、大正天皇と明治天皇はこの写真しかありません。
 「現人神」とし、写真を撮るだけでも不敬なことでとても畏れ多く、できなかったそうです。


201007080003  汽車の無料乗車券付の赤紙。
 本郷職隊區司令部が長野県の一般人に昭和17年3月20日午後1時までに東京都麹町區代官町近御歩兵弐連隊に到着せよ。と命ずる通知書。
 乗車區間  自 松本驛  至 東京驛
 乗車月日 昭和17年3月19日

 發行日の日付は見当たらないが、赤紙をもらって、すぐ翌日の汽車に乗って行きなさいという強行的だったものかと伺えます。 

 戦地に赴きたくないはずなのに、赤紙をもらうと「おめでとうございます」と祝う風習がこの時代にありました。 

201007080004  これは絶対にもらいたくなかったはずの死亡通知書。
 赴任先は召集を受けた場所で言い渡されるので、家族に自分はどこに行くのかは知らされていないそうです。
 当然のことながら、残された家族は愛する人はどこに行って、今何をしているか、知るべきものは全くない。

 赴任先からのはがきや手紙が来るわけだが、料金印字面は「軍事郵便」なので、消印は省略。返事の宛先も、召集の受けた場所の住所でしか知らない。
 たとえば、「木更津航空機基地気付」が宛先になっていれば、軍事郵便配達員が戦闘機に積み、はるばる1250キロ離れた硫黄島に配達されたケースもありました。

201007080005  
 戦前の雑誌。
 タイトルは左からではなく、右からになっています。
 

201007080008  館内は戦前だけではなく、戦後のものまで陳列。
 昭和20年代末期に出た、14型テレビ。
 当時はなんと25万円!!
 14型のアナログテレビを処分したくて、リサイクルショップに持ち込み。
 買い取りは1円になってしまいますとのこと。
 「1円はいらないです。引き取ってくださいな~」
 テレビを処分するのに家電リサイクル法によると1700円の手数料がかかる。
 1700円かかるところがタダで引き取ってもらえると嬉しい。
 しばらくして、リサイクルショップのテレビコーナーに行ってみると、「00年製 アナログ14型インチ 取扱説明書なし リモコン付き 300円」の値札が貼られていました。

 昭和20年代末期の25万円とは雲泥の差。(笑)

201007080007
 えーっ!?これは洗濯機。
 クルクル回転しながら洗えるわけだ。



201007080006  1950(昭和25)年まで使われていた、壁掛け式電話。
 あれから60年・・・電話機がすごくコンパクトになり、音声だけではなく、電子メール、インターネットのWebサイト、しかもお互いに顔も見ながらのテレビ電話もできてしまう。

 今から60年後といえば、2070年。その頃の電話機はどうなっているか知りたい。
 たぶん、昭和25年の発想で今の携帯電話を想像できなかったと同じように、もっとすごいものが出来ているでしょう。

コメント
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