新東京百景のなかで知っているところは?と聞かれると、暗記しているところは小笠原村の南島、青ヶ島村の丸山(オフジサマ)、大島町の三原山、そして檜原村の拭沢の滝。区部では、千代田区の皇居、丸の内側の東京駅・・・。
新島も、羽伏浦(はぶしうら)海岸が新東京百景に選ばれていることは最近知ったばかり。
スカイブルーのような海岸に白い砂浜。コントラストが絶景です!! 向こうに見える港は「羽伏浦港」。
大型客船や高速船が発着するのは、メインの黒根(新島)港。
波の状態により、若郷の渡浮根(とぶね)漁港に変更、ここでもダメなら羽伏浦港。
3つも港が抱えているので、欠航になりにくいです。港が1つだけは利島、御蔵島、青ヶ島。
青ヶ島も三宝港が使えないときは大千代港といったように工事を進めていったのに、崖崩れにより道が崩落。大千代港の桟橋を残したまま使用不可能に・・・。
左側に見える、上り坂のような道は若郷への旧道。(現在は通行止め)
全長3キロの平成新島トンネルが開通する前の道はご覧のとおり険しい道。
カメラのメーカーにより、同じ時間、同じ場所から撮ったというのに、海の色が微妙に違うようです。
これは私のカメラで撮ったもの。
これは友人のデジタルの一眼レフ。
羽伏浦といえば、サーファーのメッカだというのに今日はまばら。
Harumi KIMURAのブログ を拝見し、遠い昔の記憶を呼び覚ましてしまいました。人間という生き物は不思議なものです。きれいに忘れたはずなのに、滅多に遭遇することのない事件に巻き添えると、生涯忘れられなくなってしまいます。
平成7年なので、計算してみると、なんと17年前っ!!10年位前かなと思っていたのに・・・。
その頃の私は何もない漁村から東京にあこがれ、都心のサラリーマン。あこがれていたはずなのに、なぜか週末になるとマイカーで東京の山奥、檜原や奥多摩へ足を運んでいました。
暑い夏だから、日原鍾乳洞へ涼みに行こうとクルマを走らせていました。同じようなことを考えていた人がたくさんいたらしく、日原街道は渋滞と化す。鍾乳洞の中は年間15度くらいに保っているので、夏はとても涼しく、冬は暖かい。
狭い道に路線バスも入るし、対向車とすれ違うのにハラハラしてしまいます。
日原鍾乳洞に向かう途中、私の車線の左側は崖下に転落するのを防止するためのワイヤーロープ。対向車を避け少しでも進んでいたら、崖に落下してしまいそうだと私の車は完全に止まって、対向車が通過するのを待ちました。大きな4輪駆動のクルマも通過。今度はステーションワゴンです。
ちょっと私の車に偏りすぎているような感じがしたので、ドアミラーを閉じ、窓を開け、接触しないかと目視で確認。車体から車体まで1~2センチ程度たったような記憶があります。
完全に通り過ぎたので、今度は私の車を発進。しばらくして、バックミラーを見ると若い男が「待てー、待てー」と走りながら私を呼んでいる様子でした。
クルマを止め、筆談で話を聞くと、接触事故を起こしたので見に来て欲しいとのこと。
言われるがまま、その人の車を見に行くと、何本の線になってこすった跡がありました。
今度は自分の車に戻り、接触したと思われる箇所を確認すると、5センチ程度の細い白い線が1本のみ。向こうは大げさな傷がついていて、こっちは細い線1本とはあり得ない。
当時、デジタルカメラや携帯電話もない時代なので、若い男が山小屋前の公衆電話から警察を呼び出し。
警察からの応答は、あの場所は渋滞していて、すぐには駆け込むことができない。今から2台そろって、奥多摩駅前の派出所まで来るようにとのこと。
今だったら、「あなたのクルマは大げさな傷で、私のは何も傷がついていない。しかも高さが違う。よって、今回の接触によって生じた傷ではない」と一撃できる自信はあるのですが、あの頃の私は免許取立てだし、こういうのは初めてなのでオロオロする一方。
奥多摩駅前の派出所のお巡りさんも、双方の傷を見比べ、傷の大きさや高さも違うから、狭い道でのすれ違いでの接触で発生した傷ではないとはっきりと言えばいいのに、「こういうのは、警察では介入できません。お互い解決してください」とのこと、連絡先や保険会社の情報をお互い交換。
あとでよく考えてみれば、狭い道でのすれ違いを便乗に、100%私が悪いとして修理代を請求しようとしているのは明らか。
こういうのは相手にしていられないな、としばらく無視していたら、「全く誠意が見られない。こっちは修理のため、代車を使うなど迷惑を被っている」と紙電話が・・・・。
自分の加入する保険会社から紙電話が届き、「今回の事故は、自分の過失は9で相手は1、保険金の支給をしてよろしいか」と。「何度も申している通り、傷の高さや、傷の広がり具合がお互い違う。相手はこすったような傷で、私のクルマは無傷とはおかしい。保険を使うのは認めない。よく調査して欲しい」
今度は「5分5分の割合で和解してよろしいか」としつこい。自分の加入する保険会社はあてにならんなと満期を機に他社に変更したと言うまでもない。
あまりにもしつこいので、母の兄(私から見れば伯父)は弁護士なので、相談してみました。
「傷の高さが違うと主張しても、いまさら双方の車を計測し、証明を出せるのは難しい。相手の車種はわかっているので、接触したという現場の道幅を測りに行きなさい。その道幅の長さを基に、内容証明郵便を出すことにします」と助け舟が入りました。
奥多摩駅前派出所でメジャーをお借りし、道幅調査。
内容証明郵便の控えを持っているはずなんですが、ずっと昔なので、どの箱に収納したのか忘れてしまいました。
道幅の大きさや、相手の車幅、そして私の車幅など細かく記された内容だったと思います。
最後に「納得できていなければ、法的措置を講じてください」。
内容証明郵便を送付した直後、しつこかった紙電話がぷっつり途切れました。
聞こえない人だから、とことん追いつめて、修理代を請求しようという企みかも知れません。 時効になってしまいましたが、そういう人がいたとは、非常に残念。
おかしいと思ったり、理不尽なことがあっても、泣き寝入りせずとことん追及することが大切です。