あけぼの

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自悠人の終の棲家探し~海外の暖かい島々~完

2008-12-08 22:43:22 | ブログ

グアム島

 湿度は高いが風がある12月に訪れた。陸地より海水の中の方が暖かい。気軽に行けるグアムは50年前の千葉の房総半島や伊豆海岸に行く感覚で行けるので日本と往復する必要のある人には好都合だろう。国内旅行より格安で行ける海外だから島全体が日本人の観光客で賑わっている。英語圏なのに英会話が聞こえない。冬でも泳げてマリン・スポーツを興ずることの出来る楽園を日本の若者が見逃す筈がない。レンタカーで聞くラジオも日本語放送とは驚いた。物価は観光客値で高い。ホテルの朝食が$10以上では近くのABC店でサンドイッチや飲み物を求めたくなる。海沿いを車で流したが、別荘風建物が点在していた。長年この地の穴の中で暮した横井さんと異なり、裸でのんびり暮せるだろう。

ペナン島(マレーシア)

 古くからヨーロッパの別荘地として利用されただけあり、暮らすには何の不安もなかろう。時代と共に新しく開発が続き、分譲・賃貸マンションは多い。タンジュンブンガの三十階マンションで暮している友人を訪ねたが、ゴルフ三昧に食べ歩き、現地で出来た友達との交際を楽しんでいる。海は汚い。周辺に点在する島々に渡らなければ泳げない。彼らは日本から車を持って来ていたから島内の行動は自由、マレーシア本島にも足を延ばせる。私ならタイやミャンマーまで行動範囲を広げるのだが…それなりに幸せそうではあった。

 終の棲家選びから日本を省くわけにいかず、今夏大工に設計図を渡して建築依頼し、メールでやり取りした。その後秋の紅葉はシンシナティで楽しみ、暮れの今月帰国したらアトリエ付きの家が出来ていた。家にはほぼ満足、だが暖かい島の選択も廃棄し難い。俳人一茶が「ああこれが終の棲家か雪五尺」と詠んだ長野の里とは隔世の感がある現代の、特に海辺を選んで今回は紹介した。終の棲家探しは上記のほかなお継続の予定だ。(自悠人)


自悠人の終の棲家探し~海外の暖かい島々~

2008-12-08 09:40:14 | ブログ

喜寿を目前にし、来しかたを省み行く末を想うのは人情と言うもの。USに住む機会を得て18年になる。元気で余生を楽しみたいなら活力余力のあるうちに、自然に恵まれた暖かいところに終の棲家を定めるのが望ましい。退職者ハウスのような管理社会は性にあわないので自由に荒野や海辺を探訪できる地の利がよいと思う。海外で住むのに快適そうなところ―やはり島ですね―を念頭にうろついてきたので紹介したい。

ハワイ諸島

 オアフ、ハワイ、モロカイ島とレンタカーで動き回った。オアフ島について言えば、利便性は良い。ただし、住居費は勿論のこと総じて物価が高く金融資産のない者には恒久的には住み難いだろう。寝室2部屋のコンドーで一億円、周辺に海があっても見えない場所でこの値段だ。ゴルフは堪能できる。ホノルル市内や島全体には25%の日系人がいると言われる。日本の生活文化は結構根づいているので住むには違和感がないだろう。西北や北側の海岸沿いの集落はネイティブ中心、地域に溶け込めるなら快適に過ごせるだろう。

 ハワイ島は森林があり、湿度が高い昔からのヒロ地区には豪邸が多いが敬遠され西側の溶岩獏のコナ地区に街が出来ている。ここは人口的に緑を移植して住める環境を造成したリゾートだ。高級ホテル群に長期滞在のコンドー群、ブランド店や娯楽施設は何でもある。本土アメリカの主要都市から航空機で直接来れるのだから発展して当り前だろう。好みで終の棲家を選べるほど島自体は広い。中央部は瓦礫砂漠だが西側の山の裾野地帯は別荘地で景観はよい。海沿いまで下りればヒロの街が広がり、漁業と農業で栄えた昔風の街がある。海沿いに北に上る半周には小さな集落が点在し島民の穏やかな暮らしが伺えられる。

開発の少ないモロカイ島には自然を残すため町らしい集落は殆ど見当たらない。観光も限られ、泳ぐには適さない小さな浜があるが魚釣りが楽しめるだろう。ヨット・ハーバーはある。日本人はパインや海老の養殖に成功したので評判は良い。物価は高く、ガソリンはオアフ島の20%割高だ。海沿いに小さな別荘が見えたが、そのたたずまいは質素な暮らしを物語っていた。島民は今はハワイ語を復活させてハワイのオリジナルな文化を楽しんでいる。(自悠人)