あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

白薔薇と善意に満たされた旅~エクアドル~

2008-12-10 18:23:04 | ブログ

感謝祭の休みと週末を利用してエクアドルを旅したが、エクアドルほど満足感の高かった旅は近年にない。人の善意や自然への感動、発見等、旅の収穫では勝るとも劣らぬ国々を歴訪してきたが、大抵の国で騙されたりし、効率の悪い単独千鳥足の旅ゆえ正負の余韻が打ち消しあうことが多かった。だが、ここエクアドルは正真正銘優しい国だった。赤道直下ゆえ緑濃く、従って窓外や眼下の風景は美しく、多くの町が海抜が高いゆえ気候は温暖、キトなど年間を通して春の気候だ。温泉が多く人は親切で単独旅行も安全、食べ物は美味しく物価は安い。インディヘナのアーティストたちの色彩感覚は抜群で日本人好みの中間色が多いので織物やバッグ等、買い物も楽しい。

この国は2000年に通貨として米ドルを採用した。米ドルを現地マネーに変える必要がないのは楽である。安い露天マーケットでも米ドルでおつりが貰える。私たち夫婦は通常旅で殆ど買い物をしない。買い物を我慢して、「我慢を貯めてもう一つ旅をする」という主義だからだ。だがここではアルパカの毛で作ったフードつきジャケツや可愛いバッグも買ってしまった。長距離バス代金は信じがたいほど格安なので5回利用した。キトーからリオバンバ、リオバンバからグアヤキル、グアヤキルからクエンカ、クエンカから高地の遺跡、インガピルカへの往復、等、をバスでこなすには若者なみの体力が要る。だが地元民と交わる旅は楽しい。バスが止まるごとに物売りが乗り込み、停車の短期間に食べ物を上手に売る。ゆでたてのトウモロコシ、熱々のバナナ揚げはとても美味だった。その後バナナ揚げに凝り、シンシナティに帰っても作っている。続く(彩の渦輪)


鼻血事件顛末と超多忙な期末

2008-12-10 05:45:24 | ブログ

夫の鼻血事件、落着していませんでした。なんと3つの病院から全部で6つ請求書が来るそうだ。それぞれの病院から病院用と医者用の2つづつの請求書が来るそうで、今まで5つの請求書が来て合計16万円、あと一つ来たら20万円いくでしょう。保険がなくて入院すれば1000万円は軽く飛ぶそうです。3つの病院は好んで行ったのではなく、一つで解決しないので次々と紹介され、行かされた(日本ではこれをたらいまわしと言う)のですから、はじめの二つの病院は殆ど無駄か中途半端だったのに、請求書はしっかり全部から2つずつ来るんですね。シニアや病身の人、低収入の層には恐ろしい国です。帰国前に5つの支払いを済ませました。

筆者も冬休みとなり、13日に飛行機に乗り14日夜帰国となりますが、それまでに3つの期末試験(これは完成)と来年の3クラスのためのシラバスを作成しなければならず超多忙です。ご存知、シラバスは講座の内容、目的や教材、成績をつけるポリシー、等を記述し、その上、1学期間のすべての日程を書き出して、どの日に何を教え、テストは何で宿題は何、というふうに全日程への教育内容全部を記載して大学に提出するもので、それが3クラスもあれば大仕事です。カレンダーもダブル・チェックしながらやるのです。アメリカでは学期ごとに詳しいシラバスを提出し、インターネットにも流されるのです。教えることへの責任はひときわ重いのです。1月は新学期前夜にこちらに戻るので帰国前に完成しておきたいのです。ヤレ・イソガシヤ!(彩の渦輪)