噂では治安の悪さに定評があるコロンビア、殺人や誘拐、痲薬件数の多さに訪問ガ南米で最後になった所以だ。結果は他の中南米の国と等しく、行動に緊張があった分、興味を倍加させられた国だった。また12月の訪問だったが、首都ボゴタは海抜2600mゆえ夏とは言え春先の気候で寒くて震えた。ホテルにも暖房設備はなかった。着いた日、タクシー乗り場で調べていたホテルを告げたらPCで料金が判るシステムになっていた。そこで頂いたチケットを運転手に渡すだけ。メーター計はない車が多いが、このシステムは地方に行った時のバスターミナルでも同じ、始めて乗る場所でも安心だ。黄色い小型タクシーは殆んど韓国車、ヒュンダイ、キワ、たまに中国車だ。市内は中型バスを含め車の洪水だ。郊外に通ずる大通りは真ん中が歩道と自転車専用道路だが、日、祭日には歩行者専用道をとなるようだ。その両側には近代的でカラーフルな3、4階のアパート群が密集している。市内は至るところが掘り返され建設ブームだ。この国も安全性が見直されて外国からの投資も活発だと聞く。それにしても警官が多すぎる。街角毎にいる感じだ。人々も服装は地味だが親切で感じが良いので助かった。やはりバスに乗れる都市が有難い。
ところが1時間20分の飛行でカリブ海に北上したボカ・グランデは情熱的な音楽に包まれたビーチ、国の広さと季節に無関係な国民性-選択の幅-を感じた。波打ち際にビルが立ち並んだリゾートは波は荒かったが泳げた。季節のせいか甲羅干しは少なかった。観光用の馬車もあり、特にクリスマス前の街の賑わいはとても楽しい雰囲気だった。レストランでのエピソードは次回に続く。自悠人