とある小さなレストランで元気のよい客引き掛け声に誘われて入ったが、その女性は経営者のワイフ、全て自分でお客のサーヴィスを仕切っていた。彼女はエクアドル国境近くの村からボゴタに出て、英会話スクールに通いながら勉強し、このボカ・グランデに来て今の彼と出会った。イタリア系の彼はビジネスに甘かったのか2つの店を持ちながら経営は赤字だった。彼女と知り合ってから順調に発展したのだという。客の我々に真剣に話をし出したきっかけは我々が持参の箸を取り出して食べた所作を見てだった。そのうちに店長の彼も出て来て我々の話を聞いた。上手に箸を使い魚を食べスペイン語と英語 を混ぜて語る日本人夫婦に興味を持ち、感心して夫婦共々我々夫婦に握手を求めた。珍しい客に満足したようだったが、懸命に働く若夫婦に出会って我々も気分が良かった。車で10分のカルタヘナ旧市街は城壁に囲まれた16世紀の建築群の街で世界遺産。薄汚い狭い宿が120ドルとは驚きだった。読者がもし行かれるならボカ・グランデに宿を取って車で旧市街に来て見ればよいだろう。自悠人