今冬もまた教員免許状更新講習の講師を務めさせていただいた。日本津々浦々から今回は83人の先生方がご参加、筆者の担当は「異文化理解と共生の教育」、「グローバル教育者に変身!」だった。後者、2日目のクラスでは半分の時間をグループ・ディスカッションにあて、いろんな担当教科の先生が混ざる10人ぐらいの小グループで熱心な討議が行われた。テーマは今回は「魅力ある教育者、人間像とは?」「意見表明の重要性とその難しさ、発言の効力について」や「日本におけるグローバル教育のありかた」よりグループ別に選択して頂いた。真剣な討議の結果をまとめて発表されたが、どのグループの発表も他のグループの先生たちに、(勿論筆者にも)参考になった。真面目で純情、魅力的な先生方の心情を吐露する論文も読ませていただき、ディスカッションではパワーを感じた。講義の間中、「この問題を生徒たちにどう考えさせ、講習をどうクラスに生かそうか」、と常に考えている先生、「共生の教育」という観点から教室での子どもの遊びにも注意を払っている先生、発言が苦手な日本人の問題点を分析し、子どもに自信を持たせ、発言できる子どもを育てるにはどうするか、を真剣に話し合う先生たち、等々、全ての参加者の熱意が伝わってきて楽しい2日間だった。(彩の渦輪)