美しい川平湾 ミミジャーの姿煮
石垣島が生んだボクシングの世界チャンピオン、具志堅用高は1976年、世界ジュニア・フライ級の王座に着き13度防衛、日本歴代の世界チャンピオン中最多連続防衛記録を持つという。石垣市名誉市民第1号と聞いてちょっと記念館に入ってみた。名誉市民のトロフィーがすぐ目に飛び込んできた。戦う時の必死の表情やV13達成記念のグローブから鼓舞されるものがある。「やれば出来る!」と。ボクシングに知識も興味もなかった筆者だが、用語録は印象的で彼のコメントから詩心を感じた。
石垣島観光にも触れよう。石垣島鍾乳洞はケンタッキーのマンモスケーブを知ってる筆者にはちょっと物足りなかったが、カビラ(川平)湾は日本百景の一つで石垣島一番の景勝地、折り重なる七色の湾内に小島が点在、東シナ海も遠望できる。ここでゆっくり散策を楽しんだ。グラスボートで珊瑚礁を見に行くのも楽しかろう。伝統建築の見られる石垣やいま村では、その一角で名前は忘れたが黄色っぽくて可愛いお猿さんと遊べる。我々夫婦は「海人ダイニング魚エンジン」という店が気に入り、ミミジャーの塩煮(鯛の一種で砂糖を使わず塩だけの姿煮)やもずくの酢のものを夕食に、朝は地元の甘いパインを沢山頂いた。黒和牛もご馳走だ。西表島は放牧が多い。その和牛一頭ずつの側に白鷺が一羽ずついるのが微笑ましく、近くの人に尋ねたら、鷺が牛の寄生虫を駆除するのだと。牛と鷺が共生しているのだ。「薬要らず」は消費者にも素晴らしい。土産物店に入れば、沖縄名物のシーサー像を勧められるが、黒和牛と白鷺仲良しセットの飾り物があったなら記念に購入しただろう。満足度の高い石垣島へ、皆さまも是非どうぞ!(彩の渦輪)