親しくしている郷里の母校、校長先生ご一家は相撲ファンで、筆者も相撲ファンと判ったときにはもう国技館の升席を入手してくださっており、お嬢様と同じ升席で観戦できることになった。最近「忙しい!」を連発し、やってこない我が娘が「相撲観戦」と聞いたら飛んできて前泊し、2人でいそいそと両国へ出かけた。駅に着き力士名の旗がはためく正面へ。もうワクワク!実はここは二回目だ。前回は14年前、高見盛や若の里が人気絶頂の頃だったが、二人とも今は審判席に座っている。出る前に「升席でお弁当を食べたい」と娘が言っていたので売店で幕の内弁当や高安弁当を買って座った。一番お目当ての遠藤は休場、高安も休場だが、高安弁当は彼のプロジュースと説明がある。鳥取県出身の石浦、島根県出身の隠岐の海、贔屓筋の栃煌山、千代の国、阿炎等、好きな力士に声援。全勝の栃ノ心の郷里、ジョージアはムツヘタを訪問した筆者、その栃ノ心や、父上に会った鶴竜へももちろん黄色い声を張り上げた。東の9という升席で、力士の汗が飛んでくるという溜まり席ほどではないが、直ぐ目の下で、阿炎のように小柄で引き締まった力士が巨大な力士を転がすのを見ると胸がスカッとする。黄色い声と言ってももうしゃがれ声でインパクト無し、周囲のおじさま方が声を張り上げるのに合わせたが、不思議とおじさま方は、『石浦!』、『隠岐の海』、『栃煌山』、『千代の国』、『阿炎』等、筆者と贔屓筋が同じで、久方ぶりの大声援は健康によろしく、出口では浴衣姿の正代が出てきて目が合いニコニコ、帰宅後開いたお弁当も美味しゅうござりました。(彩の渦輪)