主役を演じた優史君、長老役の真吉君と。 先頃の日曜日、タワーホール船堀へ江戸川区少年少女合唱団第28回定期演奏会を聞きに出かけた。親しくしている由紀子先生のお子様方が在籍なさった(orなさっている)この合唱団の発表を聞きたいと。秀逸だった!第I部、大震災と津波の犠牲者への追悼の「故郷」はしっとり、体中で表現した「大阪風お好み焼き」は超楽しい合唱。第II部は宗教曲でKYRIE, GLORIA,やAGNUS DEIは少年少女合唱団とは信じられないほど高レベル。筆者、大学生の頃混成合唱団のメンバーだったゆえ全部知っており懐かしさひとしお。第III部、「あらしのよるに」は、オオカミに母を殺された少女ヤギがオオカミと友情を育み、食べられそうな危機を乗り越え、その命をかけても良いと思う究極の愛に至るまでの音楽劇。微笑み、恐怖、悲しみへと緊張の起伏が高まり、クライマックスまで緊張の緩む暇なし。聴衆のみなさん心底鼓舞されたことであろう。ヤギとオオカミの友情は多文化共生の見地からも大いに共鳴した。主役を演じた優史君の歌唱力は聴・観衆の心をギュギュッと鷲掴みにしたが、ちょっとシャイな優史君や長老役の真吉君、他のみなさんの歌も演技も魅力だった。音楽劇の後、舞台に並んだ7人は今年卒団を迎えた面々。由紀子先生の高2のお嬢さん恵さんや優史君等、緊張の面持ち。一人一人が団長さんから花束とねぎらいの言葉を受けお目々ウルウル。7人の涙にこちらも感情移入した。感涙にむせぶ気持ちが伝わって。何しろ皆さん、小3から高2まで毎週猛練習し、この素敵なホールでフォーマルな発表会を重ね、無事卒団の時を迎えられたのだ。聞けばこの合唱団では変声期の男の子の声のケアーもなされ、ひいては人間形成のケアーもしていただけたという。この合唱団に在籍し少年少女期を過ごした皆さんは本当に幸せでした!その思い出は人生の財産です。卒団式の後、恵さんも優史君もその他の方々も万雷の拍手の中、ピンと背筋を伸ばして花道を上がり、ホール出口でお客を見送ってくださった。合唱団95人の皆さま、そして指揮者さんやピアニストさんたち、もう一度有難う!(彩の渦輪)
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