天井に寝姿が映る三ツ星ホテル キルギスの商店街のはずれ、不便な場所にあるマイ・ホテルに泊まった。朝食付きで$60、ロシアから1未亡人シニアが10日間予定で宿泊していた。部屋の天井には厚いビニールが張られ、鏡のように客の寝姿が映る。小規模なりに設備は完璧でガウンもある新しいホテルだが、裏側の民家はスレート屋根の継ぎ合わせで、電線、電話線、TVアンテナ、煙突と賑やかな風景、近くの火力発電所の長い煙突から色の異なる煙が吐き出され、ホテルまで届きそうな勢いだ。路地から出てガタガタに壊れた歩道を5分も歩いたらイスラム系の食事処が3軒あり、酒類はないが食事にありつけた。祖先に遭えた旅だった! 旧ソ連邦から独立した国を歴訪して10か国目ぐらいかな。キルギスのかつての正式国名はキルギスタンだが、スタンの呼び名が付く国-ウズベキスタン、トルクメニスタン、カザフスタン、等-の中でも特にノスタルジアに浸れる国だ。自分の祖先に遭ったように嬉しかったことが何度もあった。「おじいちゃん!」、「おばさま!」とつい呼びたくなるほど日本人によく似たお顔の人々に会い、ひとしお親近感を感じた。笑顔を交わした彼らの表情は永遠に懐かむことだろう。(彩の渦輪)
写真 1.2.My Hotelと窓からの風景 3.天井に映った寝床をカメラで撮影 4.まあまあのお味。外国の旅にはお箸を持参する。
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