グアム島
湿度は高いが風がある12月に訪れた。陸地より海水の中の方が暖かい。気軽に行けるグアムは50年前の千葉の房総半島や伊豆海岸に行く感覚で行けるので日本と往復する必要のある人には好都合だろう。国内旅行より格安で行ける海外だから島全体が日本人の観光客で賑わっている。英語圏なのに英会話が聞こえない。冬でも泳げてマリン・スポーツを興ずることの出来る楽園を日本の若者が見逃す筈がない。レンタカーで聞くラジオも日本語放送とは驚いた。物価は観光客値で高い。ホテルの朝食が$10以上では近くのABC店でサンドイッチや飲み物を求めたくなる。海沿いを車で流したが、別荘風建物が点在していた。長年この地の穴の中で暮した横井さんと異なり、裸でのんびり暮せるだろう。
ペナン島(マレーシア)
古くからヨーロッパの別荘地として利用されただけあり、暮らすには何の不安もなかろう。時代と共に新しく開発が続き、分譲・賃貸マンションは多い。タンジュンブンガの三十階マンションで暮している友人を訪ねたが、ゴルフ三昧に食べ歩き、現地で出来た友達との交際を楽しんでいる。海は汚い。周辺に点在する島々に渡らなければ泳げない。彼らは日本から車を持って来ていたから島内の行動は自由、マレーシア本島にも足を延ばせる。私ならタイやミャンマーまで行動範囲を広げるのだが…それなりに幸せそうではあった。
終の棲家選びから日本を省くわけにいかず、今夏大工に設計図を渡して建築依頼し、メールでやり取りした。その後秋の紅葉はシンシナティで楽しみ、暮れの今月帰国したらアトリエ付きの家が出来ていた。家にはほぼ満足、だが暖かい島の選択も廃棄し難い。俳人一茶が「ああこれが終の棲家か雪五尺」と詠んだ長野の里とは隔世の感がある現代の、特に海辺を選んで今回は紹介した。終の棲家探しは上記のほかなお継続の予定だ。(自悠人)