身近なシニア夫婦に不幸が発生した。団那さんは81歳で郷里の親戚、奥さんは妻の母校、米子東の同級生H子さん。呆けたご主人との2人暮らしだった。H子さんは脳梗塞の既往症があったが保険の外交などで元気に暮らしていた。ある日、彼女の運転していた車の自宅前駐車位置と駐車状態が全く同じでちょっとオカシイと気付いた通行人―毎日その前を通る近所の人―がこの夫婦の親戚先に連絡して異常を発見したという。倒れたH子さんはクモ膜下だったそうだが発見された時は24時間も経っており、勿論彼女は死亡していた。団那さんはその辺をうろついているだけで何の反応を示さなかったという。丸1日も倒れた(その後死去した)奥さんと一緒にいて何を考えていたのだろう。H子さんは普段から元気で車を運転していたので、家の前の駐車状況も近隣の住民の知るところだった。既往症など4、5年も経てば本人も忘却する。老々介護で介護する側が突然倒れたらどうなるかの一例だ。我が家もシニア夫婦、いつ不幸がやってくるか分からない。(自悠人)