かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

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光子の破局

2006-06-16 | 事例
倅が、嫁から三行半を突きつけられたようだ。だらしの無い倅だからべそをかいているの。60を過ぎて困りものだ。
わしは嫁を呼んで話してみた。
新会社は、嫁が社長でうまく回っているらしい。部長の補佐もよいらしい。

嫁に倅と末永く頼むよといったら、嫁は返事をしなかった。
そして違う話に切り替えた。
今の会社の不動産は、5年ほど前から、わしが3000万貸して、譲渡担保としてわしの名義にしてある。このままだったら、今回の銀行返済打ち切りの件で、差押えになる恐れがあるから、清算して、正式にお父様の名義にして下さい。と言うんだ。
近々会社も手放しますから、その時に本当の清算をしましょう。、今は金銭を動かさず名義変更だけでよいと言うから、直ぐにわしは承諾したよ。

嫁にね。新会社といい、この不動産といい、よくあんたは気がつき、やってくれるね。
倅は其処まで気が回らないから、部長が特に気を回してくれるかな。
わしはある意味をこめたような聞き方をした。
それに気付いたのか、嫁の表情がさっと変わったね。
わしは図星だ。此れでは倅とはうまく行く筈が無いと思ったね。

わしに弟が居る。弟と話したね。
先ず会社の名義がわしに変わってからの家賃を貰う事にした。
お金を貸した時、契約を取り交わしたが、清算するまで何一つ実行してない。
不動産を売却して清算しようと約束もしてないし、不動産の値上がりがすごいといっても、清算価格は、当初の3000万で十分と思っている。
ブーブーウ言って払わない様子だったが、こちらが法的処置をとるといったら、終に払うようになったよ。

あの夫婦は、担保の自宅とマンションがあったが、売却してマンションだけを買い戻す計画をしていた。
既に売却して、マンションを新会社の名義にする筈であったが、不動産屋がすぐに名義を変更すると銀行に解かり、うまくないと思います。と言うので不動産屋の名義にしてあった。
不動産屋は倅と旧友であり、元の名義が倅の名義だったために、新名義は倅の指示にしたがうことになっている。倅は今は其処に住んで居るよ。

新会社は市場に出入りする会社であるから鑑札が必要さ。鑑札は倅名義でとってある。
嫁は此れを部長か誰かの名義にするらしい。
其れ近くなった時は、息子に鑑札を辞退させるよ。
新会社は商売が出来なくなる。今はそのタイミングを狙っているのさ。」