「株主総会は開かれていない。したがって其の議事録は無効である。」
先代社長の次女婿がこんな訴訟を起こしたと知って、弁護士もSも
少し唖然としました。
「何を云っているのか。」そんな気持ちです。
2行の債権者の銀行とはほぼ話が付いています。
不動産を全部処分して、法的整理をしてくれないか。
会社に対しては其れで後は何も追及しないからと云うのです。
Sは会社整理を弁護士に一任して居ります。弁護士はSが破産は
嫌だというためにわざわざ特別精算を選びました。
初めて聞く言葉に戸惑うSに、弁護士は言いました
「何もかも私のほうでやりますから、Sさんは何もしないでよいですよ。
何でも説明いたします、それに全責任は私が負います。」
結局Sは裁判所費用と弁護士の報酬で700万払って居ります。
20年前にSは先代社長に懇願されて社長を引き受けました。
当時、先代社長には未婚の娘が3人居ましたが後継者は
居なかったのです。唯、株は当時の役員にちょこちょこ、
3人の娘に大部分を分け与えております。
そんなことに構わずに、Sは頑張りました。
飛躍的に会社を伸ばしたのです。Sは元社長の一族とは
余り親しく付き合っていません。特に株主の娘たちとは、
年も離れているために、殆ど没交渉でした。それでも
配当は毎期きちんと渡しております。
特別精算の申請が明日と云う日、弁護士から慌てた電話が入りました。
「うっかりして、株主総会の議事録を添付するのを忘れた。
書類を送るから捺印して返してくれ。」
と云う趣旨です。
「株主総会など今日中には開けないですよ。」と云うSに
弁護士は「どうせ開いた ところで盲印になる、
株主には、後でうまく説明すれば同じではないか。」
とせっつきます。
「其れもそうだ。奥様には特別精算の事は説明してあるし」
とSも深くも考えずに捺印して送り返したのです。
特別精算の申請は受理されました。
銀行はほぼ了承済みです。一般債権者には迷惑は掛けない意向です。
第2会社のすべりだしは、号令待ちです。
全てが順調に終わる筈でした。
ところが次女から、株主総会はやってない。議事録は無効だ。
特別精算の受理も間違っていると訴訟があったのです。
Sは、「3組の夫婦は今まで会社に何も言ってこなかった。又、
今までの株主総会など全て造り事だ。今回もそれで良いだろう。
ましてや奥様には特別精算をする事は報告済みであるし、今有る
会社の資産も全てSになってから作ったものだ。前社長時代から
あった資産など無い。それでも1族には充分に報いてきているではないか、
反対など出きるものではない。」と思い込んで居ました。
ところが次女婿だけは違った眼で見て居たのです。
「本来ならば、我々株主が何を言わなくても大政奉還があっても
当然ではないか。それに今回我々は株を全部失う。其れならば
資産の処分を我々にさせて、若干の口銭を取らしてくれて
当然ではないか。」と云う考えです。
他の義兄弟をくどきこの際Sを追い出して、我々も甘い汁を
吸おうではないかと云う事に為ったのです。
簡単に取り下げるだろう。または争っても勝負にもならないだろうと
見ていた弁護士の思惑は見事に外れました。取下げもしないし、
裁判は敗訴になったのです。開いていない株主総会の議事録は
認められない。考えてみれば当たり前の事です。
しかし弁護士は最高裁まで争わせています。
費用も大変でした。
其れよりこのことが娘婿たちをすっかり元気つけたのです。
Sを解任しようとしたのですが、此れは直ぐには出来ません。
その間に弁護士は会社の不動産を売却したのです。
勿論銀行も賛成している価格です。
其れを知った次女婿は、此れにも取り消しの訴訟を
起こしたのです。そして取り消しが駄目の時は弁護士は
異常に安い価格で不動産を売却し会社に多大の損害を掛けた。
と云う損害賠償の訴えも起したのです。
事態は目茶目茶に為りました。
ことの始まりは、添付書類を忘れると云う弁護士の最も
初歩的のうっかりミス、其れを補うために、絶対必要の
行為を省略し、書類のでっち上げに有ります。
普通ならば、こんな騒ぎにならずに、通っていたことでしょう。
しかし弁護士とは良い職業です。
悪いのは株主総会も開かずに書類に捺印したSだそうです。
度重なる訴訟に全て弁護士料を貰っています。
そして不動産の斡旋料なども大分入ったでしょう。
しかも依頼した特別精算の報酬は返してもらって居ません。
弁護士の間違いはこうあるのが当然でしょうか。
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先代社長の次女婿がこんな訴訟を起こしたと知って、弁護士もSも
少し唖然としました。
「何を云っているのか。」そんな気持ちです。
2行の債権者の銀行とはほぼ話が付いています。
不動産を全部処分して、法的整理をしてくれないか。
会社に対しては其れで後は何も追及しないからと云うのです。
Sは会社整理を弁護士に一任して居ります。弁護士はSが破産は
嫌だというためにわざわざ特別精算を選びました。
初めて聞く言葉に戸惑うSに、弁護士は言いました
「何もかも私のほうでやりますから、Sさんは何もしないでよいですよ。
何でも説明いたします、それに全責任は私が負います。」
結局Sは裁判所費用と弁護士の報酬で700万払って居ります。
20年前にSは先代社長に懇願されて社長を引き受けました。
当時、先代社長には未婚の娘が3人居ましたが後継者は
居なかったのです。唯、株は当時の役員にちょこちょこ、
3人の娘に大部分を分け与えております。
そんなことに構わずに、Sは頑張りました。
飛躍的に会社を伸ばしたのです。Sは元社長の一族とは
余り親しく付き合っていません。特に株主の娘たちとは、
年も離れているために、殆ど没交渉でした。それでも
配当は毎期きちんと渡しております。
特別精算の申請が明日と云う日、弁護士から慌てた電話が入りました。
「うっかりして、株主総会の議事録を添付するのを忘れた。
書類を送るから捺印して返してくれ。」
と云う趣旨です。
「株主総会など今日中には開けないですよ。」と云うSに
弁護士は「どうせ開いた ところで盲印になる、
株主には、後でうまく説明すれば同じではないか。」
とせっつきます。
「其れもそうだ。奥様には特別精算の事は説明してあるし」
とSも深くも考えずに捺印して送り返したのです。
特別精算の申請は受理されました。
銀行はほぼ了承済みです。一般債権者には迷惑は掛けない意向です。
第2会社のすべりだしは、号令待ちです。
全てが順調に終わる筈でした。
ところが次女から、株主総会はやってない。議事録は無効だ。
特別精算の受理も間違っていると訴訟があったのです。
Sは、「3組の夫婦は今まで会社に何も言ってこなかった。又、
今までの株主総会など全て造り事だ。今回もそれで良いだろう。
ましてや奥様には特別精算をする事は報告済みであるし、今有る
会社の資産も全てSになってから作ったものだ。前社長時代から
あった資産など無い。それでも1族には充分に報いてきているではないか、
反対など出きるものではない。」と思い込んで居ました。
ところが次女婿だけは違った眼で見て居たのです。
「本来ならば、我々株主が何を言わなくても大政奉還があっても
当然ではないか。それに今回我々は株を全部失う。其れならば
資産の処分を我々にさせて、若干の口銭を取らしてくれて
当然ではないか。」と云う考えです。
他の義兄弟をくどきこの際Sを追い出して、我々も甘い汁を
吸おうではないかと云う事に為ったのです。
簡単に取り下げるだろう。または争っても勝負にもならないだろうと
見ていた弁護士の思惑は見事に外れました。取下げもしないし、
裁判は敗訴になったのです。開いていない株主総会の議事録は
認められない。考えてみれば当たり前の事です。
しかし弁護士は最高裁まで争わせています。
費用も大変でした。
其れよりこのことが娘婿たちをすっかり元気つけたのです。
Sを解任しようとしたのですが、此れは直ぐには出来ません。
その間に弁護士は会社の不動産を売却したのです。
勿論銀行も賛成している価格です。
其れを知った次女婿は、此れにも取り消しの訴訟を
起こしたのです。そして取り消しが駄目の時は弁護士は
異常に安い価格で不動産を売却し会社に多大の損害を掛けた。
と云う損害賠償の訴えも起したのです。
事態は目茶目茶に為りました。
ことの始まりは、添付書類を忘れると云う弁護士の最も
初歩的のうっかりミス、其れを補うために、絶対必要の
行為を省略し、書類のでっち上げに有ります。
普通ならば、こんな騒ぎにならずに、通っていたことでしょう。
しかし弁護士とは良い職業です。
悪いのは株主総会も開かずに書類に捺印したSだそうです。
度重なる訴訟に全て弁護士料を貰っています。
そして不動産の斡旋料なども大分入ったでしょう。
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