結局、Rサービサーが云ってきたのは、
「他のサービサーに再譲渡する」と云う事でした。
「他のサービサーならば200万ならば充分に和解します。
当社は出来ないのです。」と云うのが当初の説明でした。
「幾らだったら出来ますか。」と収支を明らかにして、
250万ならばOKとの事です。Aは其の額を認めました。
Rサービサーは和解に動くかに見えたのですが、動きません。
再び「他のサービサーに譲渡」の話を持ち出したのです。
Aは怒りました。
「この債権はRサービサーが再譲渡することなく、
必ずRサービサーで解決します。其の条件で当行は譲渡します。」
銀行の部長の約束です。
「電話を貸してください。」とRサービサーの前で
銀行に電話をしたのです。
いや此れには銀行もRサービサーも驚きました。
しかし、その結果、Aの言葉に嘘は無いと関係者が確認したのです。
Aは、
「Rサービサーが和解が出来ないならば、銀行が嘘を言った
ことになります。私の債権を銀行に戻してください。」
とサービサーに詰め寄りましたが、此れも結局はバルクセールで
個々の単価がわからず出来ないと言う事でした。
「金融庁にも報告しないとなりません。又、私は選挙区で○○先生とは
後援会の理事もして居て懇意な立場です。先生にも天下の銀行と
サービサーが、こんな事でよいか聞いてみます。」
「そんな事を荒立てることは止めましょうや。
尚、解決が出来なくなりますよ。」
Aは何か和解が出来ない理由が他にありそうだと
感じたのですが、其れがなんだかわかりません。
Aさんの溢す愚痴を聞きながら私はAさんに言いました。
「Aさん。貴方どんな交渉の仕方をして居るの。
真剣其の物の顔をして、何もかも金融庁に報告すると
云う態度で交渉して居るいるのでは無いの?」
「其の通り。真面目な顔で笑い顔一つも見せず、懸命ですよ。
又、此方も勉強している事を解からせる為に、金融庁の
出している銀行指導の本 等前において話しています。
そして、金融庁に報告の話だけでなく、○○先生の
ことも持ち出しています。」
「Aさん。原因はAさんの態度と思うな。
貴方は今金融庁とか代議士を背景に、相手を威圧しながら
交渉していると同じ事ではないですか。相手だって、和解を
しても、其れを金融庁や代議士に変なように報告されると
非常に迷惑でしょう。だからです。コートを脱がせるために
争った太陽と北風の話を知っているでしょう。もっと柔らかく、
相手の心が安心するような持って行き方で無いと、今のままでは、
貴方が真剣に為ればなるほど、相手は用心しますよ。」
「思い切ってラフの格好で訪問しなさい。」
「持つのはメモ帳だけ。」
「金融庁とか代議士名は絶対に口に出さないように。」
「最後に今までこうした事を金融庁に報告するのが義務と
考えていましたが、良く考えると、報告される方も面倒でしょう。
止めることにしました。和解が成立したときは、銀行の差出書の
原本は勿論お宅にお戻しします。」
その他細かく指示したのです。
2-3日後、「言われた通りに遣ったら、感触が良く、其処まで
言うならばもう一度社内で協議をしますと云う事でした。」と
電話がありました。
「尚、其れでは金融庁や代議士にはどう言うの。と聞かれたから、
単に御礼の電話を一本入れておきます。と答えておきました。」
日を経ずして和解書が送られてきました。和解額は250万でなく、
当初此方から申し入れて200万になっていました。
有利な材料も、最後まで有利に使うのは
実に難しいことを教えてくれた事件でした。
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「他のサービサーに再譲渡する」と云う事でした。
「他のサービサーならば200万ならば充分に和解します。
当社は出来ないのです。」と云うのが当初の説明でした。
「幾らだったら出来ますか。」と収支を明らかにして、
250万ならばOKとの事です。Aは其の額を認めました。
Rサービサーは和解に動くかに見えたのですが、動きません。
再び「他のサービサーに譲渡」の話を持ち出したのです。
Aは怒りました。
「この債権はRサービサーが再譲渡することなく、
必ずRサービサーで解決します。其の条件で当行は譲渡します。」
銀行の部長の約束です。
「電話を貸してください。」とRサービサーの前で
銀行に電話をしたのです。
いや此れには銀行もRサービサーも驚きました。
しかし、その結果、Aの言葉に嘘は無いと関係者が確認したのです。
Aは、
「Rサービサーが和解が出来ないならば、銀行が嘘を言った
ことになります。私の債権を銀行に戻してください。」
とサービサーに詰め寄りましたが、此れも結局はバルクセールで
個々の単価がわからず出来ないと言う事でした。
「金融庁にも報告しないとなりません。又、私は選挙区で○○先生とは
後援会の理事もして居て懇意な立場です。先生にも天下の銀行と
サービサーが、こんな事でよいか聞いてみます。」
「そんな事を荒立てることは止めましょうや。
尚、解決が出来なくなりますよ。」
Aは何か和解が出来ない理由が他にありそうだと
感じたのですが、其れがなんだかわかりません。
Aさんの溢す愚痴を聞きながら私はAさんに言いました。
「Aさん。貴方どんな交渉の仕方をして居るの。
真剣其の物の顔をして、何もかも金融庁に報告すると
云う態度で交渉して居るいるのでは無いの?」
「其の通り。真面目な顔で笑い顔一つも見せず、懸命ですよ。
又、此方も勉強している事を解からせる為に、金融庁の
出している銀行指導の本 等前において話しています。
そして、金融庁に報告の話だけでなく、○○先生の
ことも持ち出しています。」
「Aさん。原因はAさんの態度と思うな。
貴方は今金融庁とか代議士を背景に、相手を威圧しながら
交渉していると同じ事ではないですか。相手だって、和解を
しても、其れを金融庁や代議士に変なように報告されると
非常に迷惑でしょう。だからです。コートを脱がせるために
争った太陽と北風の話を知っているでしょう。もっと柔らかく、
相手の心が安心するような持って行き方で無いと、今のままでは、
貴方が真剣に為ればなるほど、相手は用心しますよ。」
「思い切ってラフの格好で訪問しなさい。」
「持つのはメモ帳だけ。」
「金融庁とか代議士名は絶対に口に出さないように。」
「最後に今までこうした事を金融庁に報告するのが義務と
考えていましたが、良く考えると、報告される方も面倒でしょう。
止めることにしました。和解が成立したときは、銀行の差出書の
原本は勿論お宅にお戻しします。」
その他細かく指示したのです。
2-3日後、「言われた通りに遣ったら、感触が良く、其処まで
言うならばもう一度社内で協議をしますと云う事でした。」と
電話がありました。
「尚、其れでは金融庁や代議士にはどう言うの。と聞かれたから、
単に御礼の電話を一本入れておきます。と答えておきました。」
日を経ずして和解書が送られてきました。和解額は250万でなく、
当初此方から申し入れて200万になっていました。
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