かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

格好つけちゃ駄目

2009-04-09 | 事例
「そう云われると何も云えないが、ついみんなで
 話しているうちに、そんな話になっちゃったんだ。」

4人の保証人が話し合っているうちに、つい彼が、
「こんな返済任しておけ」と云ったらしいです。
「そんな事して何か貴方に説くが有るの。」
帰宅後みんなにつつかれてももう遅いです。
「もう1度皆さんに頭を下げて均等にお願いします。
 と頼んでくれませんか。」と
云われても絶対承知をしない性分です。破産した義兄の保証人。
6000万くらいの借金を一人で背負い込んでしまったのです。
其れもつい一時の感情の流れで。2年ほど前のことでした。

その当時はまだ自分の会社も元気が有りました。
しかし昨年来急速に受注がなくなってきたのです。
自分の会社すら正常な維持が困難です。
銀行にも何処にも「待ってくれ。」なんて云えません。
ついヤミ金に手を出してしまいました。
親代々の不動産を手放すのも長くないでしょう。
しかしその不動産処分だけでは足りないでしょう。
一寸おだてられ、気分に任せて格好をつけるタイプです。

「私のところは代々この土地でそれなりきの商売を
 やってきたのです。ほら、今のJRの駅も私の曽祖父が
 自分の土地を提供して駅を引っ張ったのです。親戚にも
 現在市会議員が居ります。私は、何をするにもそうした背景を
 考えなければならないのです。」
さりげなく祖先・家柄の自慢話です。
其れが済まないうちは本題に入れないのです。

「解かりました。しかし、再建するには一面形振りを
 構っていることが出来ないところも有りますよ。例えばリストラ。
 直ぐに評判になります。体面を図ってリストラをしないと会社は
 倒産に向けてまっしぐらですよ。」
「だからこそ、そうはならない様に、今ご相談申し上げているのです。」
地方に行くと良くぶつかります。密室に通されてヒソヒソ話です。
名門で老舗だから世間にわからないように再建策を教えてくれと云うのです。

こんな会社はメスを入れるのが非常に遅いです。
銀行も表面は遠慮して居ります。主を立てて居ますから、
尚、危機が解からず、融資をしなくなったのも、自分の
会社が悪いのではなく世間が悪いだろうくらいにしか考えて居りません。

手を付けるまでが大変でチャンスを失います。
人が認めてくれないから、家系まで持ち出し格好つけるタイプです。
実力がなく、世間にも疎いですから、ともすると遅くなってしまいます。

「この資料を拝見しますと先ほどのご説明とは、
 少し違っていますが実際はどうなんですか。」
部下の持ってきた資料が社長の説明と違っています。
その時に間違って居たのを認めれば何でもないのに、
自分の言は正しかったと言い張ります。部下こそ言い迷惑、
呼ばれて人前で間違った資料を持ってきたとと怒られて居ます。
要は軽く口から出して、一旦出した言葉をなかなか訂正しないタイプです。

このタイプには特に困ります。
自分の云う事と違えば必要の資料も見せません。しかし内心では、
自分の間違いに気が付いて居ると推測できる場合も有ります。

3つの例を挙げましたがその他、格好良さを気にして本音を言わない人、
意外と多いのです。経営が浅かったり、若い人ならば軽くたしなめる事は
出来ますが、実際には年配で昔からの名家、旦那さんが多いのです。

身だしなみは社会人として当然必要ですが、行き過ぎた格好良さは、
時に経営を誤らせます。





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