ぶど饅頭が人気の「萬々堂通則」さんの「糊こぼし」(¥420)。
「糊こぼし」は赤い花びらに斑点模様がある椿のことで、東大寺二月堂のお水取りに飾る造花をつくる際、糊をこぼした跡が良弁椿に似ていることからそう呼ばれるようになったのだとか。
この「糊こぼし」の芯は白あん。とろりとしたあんで、おいしかった!
そう、東大寺、行ってきたんです!
京都にいく予定があり、そういえば、お水取りの時期だ!と思って寄り道したのです。もちろん、お初★
二月堂修二会(お水取り)は、752年東大寺を開山した良弁僧の高弟である実忠和尚によってはじめられ、以来、一度も途絶えることがなく続けられている東大寺の法会です。旧暦の2月1日から行われていたことから修二会と呼ばれ、二月堂の名前もこれに由来するのだとか。選ばれた僧侶たちが、秘仏のご本尊、十二面観音に懺悔し、天下泰平を祈るという大事な行法。3月1日から3月14日まで、毎日未明まで僧侶たちは祈りを続けるそうです。そんな大切な会だったとは・・・私も行くまで知らなかった。。。
またまたよく調べもしないでいったもので・・・19時開始までまだ1時間。この日は雪が舞うくらい寒い日だったのです。。。ホッカイロ、もってくればよかった~(涙)。
19時。二月堂に上堂する僧侶の道明かりとして、松明が1本ずつ階段を上ります。
僧侶が二月堂に入ると、松明は移動して・・・
右側へ。勢いがある松明は、火の粉がばっと舞って周囲も明るくなり、ちょっとどよめきも。
火の粉をあびると、無病息災でいられるといわれているそうです。最後は回転させて火を落とします。
これが僧侶1人ずつ、11本が灯されました。
12日は特大の松明が使われるそうで、よくテレビや写真でみる火の滝のような風景はたぶん、それですね。
お松明が始まる前に、お寺からお願いのアナウンスがありました。
3月11日の大震災について、亡くなった方たちのためにみなさんもお祈りください。今もまだ辛い思いをしている人たちのことを思ってください。そして、みなさん、それぞれができる立場でできることを協力してください、と。聖武天皇が世の安泰を願って創建し、当時の国民の半分が寄進したという東大寺。重みのある言葉でした。