「056 モーニングカップ」
出西窯のマグカップでは一番人気の定番商品です。色は呉須釉(ブルー)。
朝食の際にミルクやコーヒーなどを飲むのに用いられる大きめのカップの事をモーニングカップと呼ぶのですが、その名の通り飲み物だけではなくカップスープにも対応できるサイズです。容量は約250cc。
取っ手には指置きが付いており、大ぶりなカップですが小柄な方でも持ちやすく作られています。
※内側の白い部分に黒い点や、御本(ごほん)という斑紋のようなものがあるものがありますが、天然の材料由来の鉄分やガス等によって生じたもので、問題のあるものではありません。陶器特有の景色としてお楽しみください。
~history~
出西窯を精神的、技術的両面において深く指導していただいたバーナード・リーチ氏によって授かった形です。
昭和28年にウェットハンドルの手法を教えていただいて取っ手付けの技術を習熟させたのち、昭和39年の出西窯での実地指導のなかで完成しました。
それから半世紀以上、作り手を継承しながら大事に作り続けています。
株式会社 出西窯 島根県出雲市斐川町出西3368
出西窯は1947年(昭和22年)8月、農村工業の共同体構想を掲げた5名の青年(井上寿人、陰山千代吉、多々納弘光、多々納良夫、中島空慧)と2名の賛助者の協力によって創業しました。
1950年(昭和25年)7月、共同体の運営に悩みますが、隣町の隆法寺住職で哲学者の山本空外上人を訪ね終生の指導を仰ぐとともに、同年8月には、陶芸家河井寬次郎を迎え指導を受け、この時に実用陶器を志すことに定まり、窯の名称を地名より「出西窯」と改めました。
以後、柳宗悦先生、濱田庄司先生、バーナード・リーチ先生ら民藝運動の推進者たちの指導をうけ、実用の陶器作りに邁進してまいりました。
現在も、島根県出雲市斐川町出西の地で、民藝の志を持ち、野の花のように素朴で、健康な美しい器、くらしの道具として喜んで使っていただけるものを作ろうと祈り願って同人の心を一つに仕事をしております。
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