「オーストラリアンブラッドライム」
ミクロシトラス属及びエレモンシトラス属は、オーストラリア大陸のみに産し、3千万年の間地理的に隔離され、柑橘属と相交わる機会はなかった。だが、この両属は柑橘属との 交雑親和性を失っていない。これより最近の分類学では、属として扱われてきたこの2つは柑橘属に含まれる種と考えられている。オーストラリアンブラッドライムは、赤実系フィンガーライム(旧ミクロシトラス属:Citrus australasica)とランプールライム(インド原産)との交雑種で、1990年オーストラリアで選抜された。樹は直立性低木で、樹高2~3m、樹冠径2m程度の成木である。
オーストラリアでは、香酸柑橘として経済栽培されている。但し、砂じょうは交雑種のため、フィンガーライムのように丸ではなく、一般的な柑橘の形である。深い紅色の果実と濃い緑色の葉のコントラストが素晴らしので、香酸柑橘としての栽培の他、家庭での鑑賞用としての価値も高く、オーストラリアでは家庭園芸品種としての需要も多い。保証するものではないが、育苗した経験からは日本でも暖地であれば露地栽培が可能では。また、フィンガーライムと比べるとトゲは軟らかく取り扱いは楽。
フィンガーライムより耐寒性がある。暖地では露地栽培可能と考えられる。結実は良好で植付2~3年目から収穫が期待できる。
*http://www.ykken.jp/15970344876509 より
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