「067 黒被万華様切立盃」
まるで万華鏡のようだね。という名の万華様切立盃(まんげようきったてはい)。
お酒を注いで、ぐい呑を口元に運んだその瞬間に、最も美しい姿を見せてくれる器です。
細かいカットパターンで魅せる切子と対照的に、シンプルなデザインでありながら、ガラスの特性を活かした「映り込み」のしかけによって私達に驚きと感動を与えてくれる。ミニマルな現代の切子です。
私達の作る江戸切子は、カットして、出来上がった時が完成ではありません。それが使い手の手によって、お酒を注がれたり、花を活けたり、ただ眺めたりする、その瞬間に私達の江戸切子は完成します。
幾通りもの使い方で愛でられることで、ガラスが見せる表情は、無限大に広がります。
その美しさは使い手によって創られるものです。
ぜひとも、その目で美しい景色を望んでみて下さい。そして、この器を手にした時の感動を、想像してみてください。この万華様に込められているのは贈る方の未来へ、新しい視点が無限の広がりもたらしますようにという願いです。大切な方への贈り物としてはもちろん、大切な自分への生涯のお供として、お選びいただきたい一品です。
株式会社堀口切子 東京都江戸川区松江五丁目10番2号
江戸時代後期の天保5年(1834)、江戸大伝馬町でビードロ屋を営む加賀屋久兵衛が金剛砂を用いて硝子を彫刻し、切子細工の技法を考案したのが江戸切子の始まりといわれ、平成14年(2002)、江戸切子は国が指定する伝統的工芸品に認定されました。
堀口切子は、大正10年(1921)、堀口市雄(初代秀石)が江戸切子(カットグラス)技術習得のため江戸切子技術伝承者・小林菊一郎に弟子入りし、前進となる堀口硝子を創業したことに始まります。その孫である堀口徹は、二代目秀石(須田富雄、江東区無形文化財)に師事し、その後、平成20年に三代秀石として、技術と精神を継承し堀口切子を設立しました。
堀口切子は、硝子と真摯に向い合い、その凛とした 透明感と華やぎの中からお客様に感動と笑顔と驚きを伝えるため日々研鑽に努めております。今後も、この「ものづくり」の伝統を守り、「本物」をお客様にご提供し続けてまいります。
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