今回は化石木 Bポイントについて見ていただきます。
2013.6.5. 最初の発見
Aポイントより5mくらい東にあります。この時水位が高く、水面下がどのようになっているのか、まったくわかりませんでした。
2013.12.25. 草や枝が引っかかって詳細不明。
2014.1.23. 大阪層群の粘土層の上に根を張った樹木のようにみえます。おもしろい形をした化石木で、NHKの「できるかな???」のいつも「のっぽさん」といっしょにいる「ゴン太」みたいな...そんな化石木ですね。
2014.1.23. 東側から西側を望む。手前Bポイント、奥がAポイントです。
2014.2.26. 写真は深溝井堰
昨年秋の台風18号の大増水で新北橋が損傷を受けるは、あちこちのゴム引布製起伏堰が破損するは、護岸が損傷を受けるはで、大きな被害を受けました。下流の深溝井堰も破損した後、うまく起伏堰がふくらまなかったりして、今年の田植え前まで調子が悪かったです。満水状態にならなかったので、結果、上流の化石林の調査は進みました。
2014.2.26.
前述の深溝井堰が故障し水位が下がったため、ポイントBは大きく露出しました。大阪層群の粘土層の上に、樹幹部分が乗っかっている感じです。
2013.12.25. 最初の発見時のポイントA・B
西側(左岸)より東側を写しました。井堰は満水状態です。
2013.10.11. 水が抜けた状態のA・Bポイント
大阪層群の地層もよくわかります。
2013.6.5. 最初に化石木を発見した当時、A・BポイントとDポイントの間に、立木の見える中洲がありましたが、2014.9.18.の台風18号の時の増水で消失しました。
2013.6.5. 発見時のA・Bポイント
川面にかなり露出していますが、100万年まえの化石木であるとは思われなかったようです。私は図書館で「富田林の足跡化石」(富田林市石川化石発掘調査団 1994.3)を読んだことがあり、下流部にアケボノゾウ足跡化石・化石林の遺跡があったことを知っていましたのでびっくりしました。なお、現在下流部の遺跡は埋め戻されています。上記の本は、富田林市の中央・金剛図書館にあります。
2014.6.4. Bポイントに草や枝が引っかかり、外観がよく解りません。
2014.7.18. 西側(左岸)より、東側を写す。
Bポイントが以前に比べ、全体的にやせているように見えます。
2014.8.20. Bポイントの流失
2014.8.10.の台風11号の増水で、Bポイントは流失しました。100万年もここで存在していたのに残念です。きっとこの回りをアケボノゾウやカズサシカ、シカマシフゾウ(鹿間四不像、大型のシカ)、シラサギの仲間が歩いたことでしょう。人間はまだここに住んでいない時代です。アケボノゾウやシカマシフゾウはその後絶滅してしまいました。
一部その根と思われる炭化木が残っていました。手前砂礫の中大阪層群の粘土層が見えます。
2014.8.20. ポイントAより下流部を写しました。丸印は流失したポイントBです。40mほど流されています。炭化木は密度が高く重いため水に沈みますので、大きく流されることはなかったようです。
2014.8.20.発見したBポイント
網のようなものが引っかかっています。しかしながら、9月3日の調査の時に発見できませんでした。現在行方不明になっています。
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