
十字架上で息絶えるイエスの体から流れ出る血と水を聖杯で受ける天使たち。主の受難に向かう季節にこのステンドグラスを思い出しました。
これはわたしたちの修道会の発祥の地であるサン・ソージュ(フランス)の教会のものです。
若きベネディクト会士であった創立者は、この教会に赴任して美しい典礼やきれいな飾り付けなどに熱中している中、近隣教会の同僚である司祭からの一言で、劇的な回心へと導かれていったのでした。「スビアコでの聖ベネディクトは、こんなふうには生きていなかったねぇ…」

何気ない一言が自分の心を開けもするし、閉ざしもする、神さまからいただく人間関係の妙ですね。
いつも聴く耳を持ち、聴いたことはその後の生き方に何らかのかたちで反映させていきたいものです。回心、ですね。
