楽の音にあわせて

ブログは折々にアップしていきます。主にはSNS投稿の記事の掲載となります。

ニコデモのこと

2014-04-28 08:18:00 | Sisterのねごと


ユダヤ人の議員であるファリサイ派のニコデモという人が、ある夜、イエスのもとを訪れました。「夜に来る」というのは、きっと「人目につかないように」やって来たということなのでしょう。(ヨハネ福音書3章1-2節)

自分の立場とイエスへの関心の狭間で「こそこそ」と動いていたそのニコデモが、イエスが十字架上で息を引き取ったその時に、大っぴらに名乗りを上げたようなかたちで、同じく「こそこそ」派のアリマタヤのヨゼフと同じく、亡骸を手厚く埋葬しました。(同19章38-40節)

ニコデモは、もし3章のあたりで大っぴらにイエスのことばに耳を傾けていたら、ユダヤ人の社会で地位も信用もなくしてしまう恐れがあったのでしょう。役職から追放され、下手をすると路頭に迷うような事態にもなっていたかも知れません。

イエスの宣教生活の中でもっとも失敗したかと思われた十字架の出来事が、ニコデモには決定的な瞬間となったということですね。復活を先取りしたようなかたちで、自分の中にイエスを受け入れることになりました。結果、こころは満たされたでしょうが、社会的な地位や名誉はすべて失われたことでしょう。

イエスを本当に受け入れるということは、時として、世の中の階段を下へと向かって降りてゆく主の謙遜さを生きることでもあるようです。



祈りの力

2014-04-25 11:43:00 | Sisterのねごと


北半球では春うららですが、世界では多くの人が生命の危険にさらされたり、大切な人の死を悼んでいます。シリアの内戦、ウクライナの一触即発の緊張、韓国の海難事故… 

国内でも3年目の春をさみしい気持ち、先行きが見えない中で迎える被災された方々があります。

祈りは力です。何にでも「祈ります」と答えるのは動く気はありませんと言うのと同じだとどこかに書いてありましたが、問題に直面するのを回避するための逃げ口上でなければ、祈りの力は世界を変えうるし、自分自身も助けられ、また祈ることによって変えられていきます。

最近、祈りの力を痛感する体験をしました。

こころを合わせて共に祈りましょう。



エマオへの道

2014-04-23 21:08:00 | Sisterのねごと


♪夕暮れの エマオへの道で
弟子達に 告げられた
いのちの み言葉を 私にも
聞かせてください~♪

典礼聖歌集の「ガリラヤの風薫る丘で」の最後の歌詞です。

エマオ(エンマウス)への道のエピソードは、復活後のイエスを描いた福音書の話の中でも、夕景の中を道行く三人の姿がとても印象に残る箇所です。

大好きだった尊敬すべき先生は惨殺され、自分たちは生きがいある宣教活動も存在の土台も一瞬にしてすべて失ってしまい、路頭にも迷えないほど恐ろしくなって隠れ家に身を潜めたり、夢破れた哀しみに打ちひしがれて“都落ち”したり…で四散した弟子たち。

視線を落として、それでも道を行きながら自分たちが体験した普通でない出来事を読み返している弟子たちを、イエスは見捨てません。いつの間にか自ら近づいて、そっと寄り添い、聖書に書かれていることを思い出させながら、起こった出来事への“正しい”見方を教えます。

二人が夕食の席で何度も見たことのあるパンを割く懐かしい姿を観たとき、「もうわかったよね。ここからはあなたたちの信仰で歩みなさいよ」とでも言うように、イエスの姿は見えなくなってしまいます。

失意の時、見誤っている時、何も見えない時、思い込んでいる時、こうして復活の主に導かれ、聖霊のしるしを見出すことができますように。



復活の月曜日

2014-04-21 10:43:00 | Sisterのねごと


復活の月曜日というのは、長い間キリスト教文化を花咲かせているヨーロッパでは特別な日です。

「恐れるな」と女性たちに声をかける復活のキリスト。それより、世界に向けて証しせよ、と。

自分の理解や想像を超えることには、人は恐怖心を覚えるものですね。超常現象と呼ばれるものがコワイのもそのせいでしょう。

現実の社会では、具体的な顔を持った同僚や上司、家族、友人、近所の人など、時として関係が易しくない、あるいは面倒なケースがあります。

それでも復活の主は「恐れるな」と。一つ確かなことがあるからでしょう。死と悪に打ち勝たれたお方は、いつもどんな時にも共にいてくださると信じられるから…

※下の写真は、ルルドにある十字架の道行きの第15留、横に転がされている墓石。




復活祭おめでとう!

2014-04-19 23:45:00 | Sisterのねごと


ご復活、おめでとうございます。
A happy Easter!
Bonne fête de Pâques!
Bonan Paskon!

「この夜、キリストを信じる全世界の人々は、罪の暗闇から解放されて、救いの恵みを受け、聖霊の交わりに加えられる。
この夜、キリストは死の枷を打ち砕き、勝利の王として死の国から立ち上がられた。}
(復活賛歌より)