月曜日に放映されたNNNドキュメント
『海の記憶_父からの手紙』の録画を観ました。
70代半ばを迎えて初めて父親と出会う人を追ったドキュメンタリーで、
ご覧になった方もあるかと思います。
彼の父親は、戦争中、南の海で米軍に撃沈された
日本の民間船に乗っていた軍人です。
母のもとに2年間で50通届いていた父からの手紙は、
初めて目を通すと3歳の息子(自分)の話題ばかりで、
今までずっと遠い存在だった父と、
父が戦死した歳の倍も生きてきた定年後の今になって、
出会いたいと願うようになったというのです。
出会いの旅はついにその船が沈んだ地点まで行き、
70年の時間と海底70メートルという距離が
一瞬なくなるほどの出会いを果たした実感に、
感涙するところまでいきます。
人は歳に関係なく、今生きている人ともすでに旅立った人とも、
いろいろなかたちで、大切な人と深く出会うことができるのです。
あらためて、親、きょうだい、今まで深く関わった大切な人と、
時空を越えてでも出会いたい気がしてきました。
こうしてリアルでもSNSでもない次元で誰かと出会う体験は、
神さまとより深く出会えるための道でもあるのでしょうね。