妖怪が見えるのは平和だから？

百歳まで生きると公言してらっしゃったという
漫画家の水木しげるさんが亡くなりましたね。

妖怪たちを引き連れて、
片腕を失うような戦争のある世界から、
争いのない世界へと旅立っていかれました…



「闇夜を見てオバケがいるなんて、
平和な世の中でしか思い浮かばないことだよ」とは、
生前のお言葉。

永遠の安息をお祈りするとともに、
昨日から始まった待降節にあわせて、
あらためて世界の平和のために祈ります。

待降節

今日から待降節。

教会の暦はクリスマスを準備する
待降節という季節から新年度に入ります。

2016年教会暦の始まり。

1月から始まる一般のカレンダーより一足早く入る新たな年、
世界で交戦状態が続いているところ、
火種が燻っているところに、
どうか平和をお与えくださいと祈ります。

「メシウマ」の気持ち

「メシウマ」ということばを知ったのは最近のことです。

他人の不幸をおかずにして飯（めし）がうまいという
意味のスラングだとか。



嫌いな人・気に入らない人が失敗したり、
努力にもかかわらず脚光を浴びなかったり、
痛い目に遭ったりするのを見たら、
その人の人生が不幸に陥ったら、
面白くて気分が爽快になるということでしょうか。

人の失敗や不幸を嗤（わら）いたくなる…　
無意識であったとしても、
誰もがちょっとは持っている心の闇。
父である神の愛を伝えるために、
人間の共通の陰の部分であるこの感情と戦わないとですね。

信じるもののために…？

優しく包まれるような聖句で励まされることが多い
福音書のイメージかもですが、
中には「裏切られる」、「憎まれる」、「殺されるかも」といった
不穏なことばも。

信じるものにそこまで徹底的に自分の人生を賭けられるか…　

イエスの問いは、時として鋭く心に食い込んできます。



「あなたがたは親、兄弟、親族、友人にまで裏切られる。
中には殺される者もいる。また、
わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。
しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。」
（今日の福音箇所ルカ21章より）

王であるキリストの日

今日は王であるキリストを祝う主日。

来週から待降節が始まり、
典礼暦の新たなスタートです。

世界に平和が来ますように！　



平和というのは戦争していない状態なのではなくて、
争いを回避するように動いていくこと、
個人的には、心にわだかまりを持っている相手や出来事に
真摯に向き合っていこうとする姿勢ではないかと思います。