楽の音にあわせて

ブログは折々にアップしていきます。主にはSNS投稿の記事の掲載となります。

梅の匂い

2014-02-26 22:06:00 | Sisterのねごと


ようやく春の足音が聞こえたような…

青空に梅の匂いが漂う2月末。



今年は暦のせいでイースターがかなり先送りになっていて、4月半ばです。

それでも季節としての春は確かな足取りを聞かせてくれます。

長く閉塞感のあるヨーロッパの冬、キリスト教に改宗したばかりの人々は、息を潜めるように喜びの春の訪れを待ち焦がれていたのでしょうね。主の甦りに重ね合わせた春の喜びを。

そんな昔の人々への思いを馳せたくなる今宵です。




冬の池

2014-02-22 18:56:00 | Sisterのねごと


陽光が水面でキラキラ光る寒い日中、素足のまま泳ぐ水鳥は「寒い!!」とも言わず…

水が冷たくても熱くても、降り注ぐ陽光は同じようにいつもまばゆい反射を繰り返すだけ。

まばゆくて目を細めながらも、そこに一条の救いの光を垣間見るような気がするのは、気のせいでしょうか。

そんなことを感じながら。




ベルナデッタが生きた後半

2014-02-18 10:20:00 | Sisterのねごと


ベルナデッタの伝記を読んでいて、特に関心があるのが聖母ご出現後、故郷ルルドを後にしてヌヴェールに行ってからのことです。

ベルナデッタの紹介は大半がルルドでの出来事に集中しているのですが、短い生涯はマッサビエルの洞窟の後も続いていましたし、あの“とんでもない”体験の後、一躍村の話題の人となった少女が「その後」をどう生きたいと願ったか、そして実際どんな続きが待っていたのか、それをどのように受け止めながら生き抜いたのか、いつも考えさせられます。

神さまは、時にわからないことをなさるようです。ほんとに愛されているのだろうか、忘れられたのではないだろうか、不公平に扱われているのではないだろうかと感じたくなる毎日の中で、闇の声と引力に打ち負かされない、魂の奥底から絞り出す祈りと信頼をこそ、神さまがこの日“わたし”に望んでおられることなのかも知れません… 

で、ルルドの聖女はそれを生きました。

「赤い靴」履いてなかった女の子…

2014-02-13 16:56:00 | Sisterのねごと


「赤い靴」、ほとんどの方がご存じかと思います。

 赤い靴はいてた女の子 異人さんに連れられて行っちゃった 
 横浜の埠頭から汽船(ふね)に乗って 
     異人さんに連れられて行っちゃった
 今では青い目になっちゃって 異人さんのお国にいるんだろう
 赤い靴見るたび考える 異人さんに逢うたび考える

今の時代感覚だと、「連れられて」など、まるで拉致事件のようですが、大正時代に世に出された野口雨情作詞・本居長世作曲の童謡です。

さて、このモデルになったとされている少女をめぐって、かなり前から大議論があったとは、つい最近まで知りませんでした。

明治35年に生まれたきみちゃんという少女は、家庭の事情で、メソジスト派の宣教師に引き取られてアメリカに行くはずでした。で、この子は果たして本当に海を渡ったかどうかという疑問なのですが、宣教師が帰国するときにはすでに重篤な病に冒されていて、長旅には耐えられないということで、預けられた福祉施設で44年に短い生涯を終えたということになっています。ところがこの説も事実ではなくて、実際には少女にはもともと渡米する話どころか、宣教師と一度も出会ったことがないなど、歌とはずいぶん違う生き方だったようです。



9歳という短い生涯を、赤い靴にも船にも異国にも関係なく、一生懸命に生きた1人の無名の少女の小さな足跡、今さら辿ることはできなくとも、神さまの中での永遠のいのちの広がりで、どこか繋がりたい気がしています。そんな話に耳を傾けた昨日でした。

そして今の時代、DV、いじめ、病気など、不遇な子ども時代を過ごしているすべての小さないのちを、いつくしみの父である神さまにお委ねいたします。