聖ペトロ、聖パウロの日にあたって…

ペトロとパウロの名前を洗礼名、堅信名、修道名にいただく
すべての方々、おめでとうございます。

聖ペトロ・聖パウロを特別に思い起こす今宵、
使徒たちが命を賭けて伝えた父である神さまの愛が、
すべての悲しんでいる人々・弱い立場にいる人々を
暖かく包み込んでいきますようにと祈りつつ。

祈り…

悲しい事件、辛い事故…

毎日いろいろなニュースが流れ、
心を痛めることも多いですが、
犠牲になったすべての方々のために
今宵、ひとときの祈りを捧げます…

いつまでも…

「いつまでもお元気で。」　

メッセージなどでよく使う表現です。

願望はそうであっても、実際にはそんなことは不可能です。
いつまでも元気で、いつまでも生きれたら、
それは素晴らしいことですが、
実際には細胞分裂の限界というものがあるし、
老化はどう頑張っても止められません。

そんな限界の中で、いただいた生をどう全うするか、
一人ひとりが「今」から考えていくことでしょう。

今をどう生きるか、それが未来に繋がっている、
そういうことでしょうか。

そんなことを思いながらも、
つい「いつまでも…」と口にしてしまいます。
素晴らしい人生を感動の内に
全うされますようにとの願いを込めて。

悪魔の作戦

聖イグナチオによる『霊操』。
その中にこんなことが書かれています。

　　　　　　　　　　　　◆

ルシファー（悪魔）の作戦。
人々が世の虚しい名誉、そしてその後、
増長した高慢にもっともたやすく至るための作戦。

第一の段階は富の段階であり、
第二は名誉、第三は高慢の段階で、
この三つの段階からルシファーは
他のあらゆる悪徳に人を誘い入れる。

　　　　　　　　　　　　◆

いかに謙遜が大切か。
どれ程巧みに悪がわたしたちの心に入り込んでくるか…

地位や名誉など、わたしに限って関係ない…
外で働いてないから、仕事を退いたから、
もう諦めているから、等々。

そう思っていても、もっと身近なところで、
優越感や競争心、あるいは劣等感や嫉妬などの気持ちが、
多かれ少なかれ、わたしたちの心のどこかに
簡単に生まれてくることがあるのですね。

聖霊に助けを願わねば。

お見舞い申し上げます

今朝の突然の地震のニュース、驚きました。

最近あちこちで大小たくさんの地震が起きていただけに、
そして地域があの阪神淡路大震災とかぶることもあって、
8時のニュースではまだわからなかった被害の全容が
気になってお昼を迎えました。

犠牲になったお一人お一人の永遠の安息と
そのご家族のためにお祈りいたします。
そして負傷された方々の一日も早い回復をも。

しばらくは続く言われている余震ですが、
被災地の皆さまが、今宵どうぞ
落ち着いて休むことができますように…