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他者を計るのと同じ尺度で自分も裁かれる…
福音書の中に書かれていても、実生活の中ではついついやっています、日常的に。
1998年に没するその前日までスタジオで収録を行っていたという、“サヨナラおじさん”こと淀川長治という映画評論家をご存じですか。独特の口調での熱い解説が人気でした。わたしは大学祭の講演でナマで聴いたことがありますが、彼が「怖いですねぇ~」と言うと、ほんとに怖く感じるのでした。
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冒頭の聖書のメッセージ、「怖いですねぇ~!」 何が恐しいかというと、他者の欠点はバッチリ見えて、自分の裁きの視線がまったく見えてないというところです。ホラー映画よりよっぽど怖いです。
人は間違いうるし、裁き損ねる。自分の眼に過信しないことが大切です。罪を犯さないというのは人間にとって無理なことですが、自分がまだまだ足りない弱い存在であるということが、見えている人でありたいと願います。
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何か言葉を発する前に、これは神様の目から見たらどうなのかな。といつも心に留めておきたいです。すでに裁かれていることを知っているなら、すぐにでも神様にごめんなさいと言わなくちゃ!