塔のへつり
「塔のへつり」へ行ってきました。
福島空港で車を借り、国道118号線を西へひたすら走る。空港から68kmですが…山を越えるので、国道とは名ばかり、「酷道」でした。舗装はしてありましたが、自動車教習所のS字カーブの連続、しかも急傾斜S字の箇所も…。スキーでいうと、スラロームです。下り始めると、羽原湖という人造湖へ出る。ここで、「ホッ!」としてさらに下り続ける。湯野上温泉で、国道121号線へ乗り換えて、南下。空港を出ること2時間で、塔のへつりに到着。
塔のへつりは、川によって浸食された地形の特異なものとして、国の天然記念物に指定されています。川は、阿賀川。地元(福島県会津地方の南会津東部)
では、「大川」と呼んでいました。阿賀川が新潟県に入ると阿賀野川と名を変える。境界を越えると名が変わる。ドナウ川、ダニューブ川と同じケース。会津ともなると、川のネーミングも国際的。
「へつり」とは何ぞや?地元の言葉で「険しい崖」。塔は、その名の通り「タワー」です。
会津鉄道会津線の塔のへつり駅(無人駅)近くの林の中に車を止め(林の中なので、無料。後学のために…有料駐車場は、ありません。じゃまにならないところへ駐車すれば良い。皆さん林の中に…)、塔のへつり見物へ。徒歩3分で、土産物屋、休憩所が並ぶ開けた場所に到着。だんごやら、きのこ汁に目を奪われる…食べ物が無い時代に育ったので、「だんご」とか「まんじゅう」は、お正月にしか食べられない縁遠い存在でした。「今なら、貯金を下ろしてきたので食べられる。しかし、血糖値のこともあるし…」生唾を飲みながら、まずは目的の塔のへつりへ。
出た!全長およそ250mにわたって、水面からの高さ、100m~150mの岩がそびえ立つ。その数、(大小合わせて)およそ10。主なものには、名前が付いている。屏風岩、烏帽子岩、護摩塔岩、九輪塔岩、櫓塔岩、獅子塔岩、鷲塔岩など。これらが、「塔」。どこにでもあるような名前。100万年かかって、水と風に浸食されてできあがった絶景ということで…名前が古めかしくてもいいことにします。
では、「へつり」はどうなっているか…塔の足元が、川の浸食でえぐり取られている。高さ、3mぐらいの半洞窟が200mにわたって断続的に続いている。この世に、このような自然が作り上げた奇岩があるのか!と、驚かされます。似ても似つかないのですが、トルコのカッパドキアを連想しました。通じるものがあると思います。
吊り橋を渡り、へつりを散策できますが、危険箇所が多いためか規制されており、散策路はほんの少し。一歩間違うと、5mほど下の川へドボーンという箇所も。水が茶色のため、水深は分からないが、そそり立つ岩の基礎部分が隠れている所から、5~10mはあると思われます。
塔のへつりを堪能させていただき、だんご屋へ。だんごも豊富。季節柄、きのこも豊富。栗も豊富。栗は、「ドン」の機械で焼いており、焼き上がったところで、釜を開ける。気圧の関係で、「ドーン」という音と共に釜が開くのですが、このとき栗の皮がはじけて割れる。大変食べやすい。この栗、「びっ栗」という商標で、500g500円。大きな栗です。もちろん、買いました。60年の人生で、このときほど大量の栗を食べたことはありません。
びっ栗以上にびっくりしたのは、「まむし(蝮)」を売っていることで…どうして塔のへつりでまむしか?蝮は、日当たりの良い岩場が好きなので、たくさん住んでいるのでしょう。1本のペットボトルに1匹入れられたまむし。その数40~50本。何とか脱出しようと、もがいていました。生きたまむしのほか、酒に漬けたものや干したものも売られていました。干したものは、1本3,000円でした。味は…ない…紙を噛んでいるようなもの。干鱈や氷下魚の方がずっと旨い。まむしを食べて元気になる?なるわけないでしょう!それは思いこみ。
塔のへつり…絶景でした。11月上旬は、紅葉でさらに良いでしょう。
「塔のへつり」へ行ってきました。
福島空港で車を借り、国道118号線を西へひたすら走る。空港から68kmですが…山を越えるので、国道とは名ばかり、「酷道」でした。舗装はしてありましたが、自動車教習所のS字カーブの連続、しかも急傾斜S字の箇所も…。スキーでいうと、スラロームです。下り始めると、羽原湖という人造湖へ出る。ここで、「ホッ!」としてさらに下り続ける。湯野上温泉で、国道121号線へ乗り換えて、南下。空港を出ること2時間で、塔のへつりに到着。
塔のへつりは、川によって浸食された地形の特異なものとして、国の天然記念物に指定されています。川は、阿賀川。地元(福島県会津地方の南会津東部)
では、「大川」と呼んでいました。阿賀川が新潟県に入ると阿賀野川と名を変える。境界を越えると名が変わる。ドナウ川、ダニューブ川と同じケース。会津ともなると、川のネーミングも国際的。
「へつり」とは何ぞや?地元の言葉で「険しい崖」。塔は、その名の通り「タワー」です。
会津鉄道会津線の塔のへつり駅(無人駅)近くの林の中に車を止め(林の中なので、無料。後学のために…有料駐車場は、ありません。じゃまにならないところへ駐車すれば良い。皆さん林の中に…)、塔のへつり見物へ。徒歩3分で、土産物屋、休憩所が並ぶ開けた場所に到着。だんごやら、きのこ汁に目を奪われる…食べ物が無い時代に育ったので、「だんご」とか「まんじゅう」は、お正月にしか食べられない縁遠い存在でした。「今なら、貯金を下ろしてきたので食べられる。しかし、血糖値のこともあるし…」生唾を飲みながら、まずは目的の塔のへつりへ。
出た!全長およそ250mにわたって、水面からの高さ、100m~150mの岩がそびえ立つ。その数、(大小合わせて)およそ10。主なものには、名前が付いている。屏風岩、烏帽子岩、護摩塔岩、九輪塔岩、櫓塔岩、獅子塔岩、鷲塔岩など。これらが、「塔」。どこにでもあるような名前。100万年かかって、水と風に浸食されてできあがった絶景ということで…名前が古めかしくてもいいことにします。
では、「へつり」はどうなっているか…塔の足元が、川の浸食でえぐり取られている。高さ、3mぐらいの半洞窟が200mにわたって断続的に続いている。この世に、このような自然が作り上げた奇岩があるのか!と、驚かされます。似ても似つかないのですが、トルコのカッパドキアを連想しました。通じるものがあると思います。
吊り橋を渡り、へつりを散策できますが、危険箇所が多いためか規制されており、散策路はほんの少し。一歩間違うと、5mほど下の川へドボーンという箇所も。水が茶色のため、水深は分からないが、そそり立つ岩の基礎部分が隠れている所から、5~10mはあると思われます。
塔のへつりを堪能させていただき、だんご屋へ。だんごも豊富。季節柄、きのこも豊富。栗も豊富。栗は、「ドン」の機械で焼いており、焼き上がったところで、釜を開ける。気圧の関係で、「ドーン」という音と共に釜が開くのですが、このとき栗の皮がはじけて割れる。大変食べやすい。この栗、「びっ栗」という商標で、500g500円。大きな栗です。もちろん、買いました。60年の人生で、このときほど大量の栗を食べたことはありません。
びっ栗以上にびっくりしたのは、「まむし(蝮)」を売っていることで…どうして塔のへつりでまむしか?蝮は、日当たりの良い岩場が好きなので、たくさん住んでいるのでしょう。1本のペットボトルに1匹入れられたまむし。その数40~50本。何とか脱出しようと、もがいていました。生きたまむしのほか、酒に漬けたものや干したものも売られていました。干したものは、1本3,000円でした。味は…ない…紙を噛んでいるようなもの。干鱈や氷下魚の方がずっと旨い。まむしを食べて元気になる?なるわけないでしょう!それは思いこみ。
塔のへつり…絶景でした。11月上旬は、紅葉でさらに良いでしょう。