アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

性転換の前に、命がけで暴れてやる!

2010年05月26日 | Weblog
 私は、「観光を目玉に、国起こし(町おこし)する」という考えに対して、「観光では、地元は活性化などしない」という考え。なぜかって?「観光客は、小便して帰るだけ」ですから(ある市長さんの言葉を頂戴、つまりパクリですけど)。

 ところが最近、「医療観光」なるものが出現。これについては、私も大賛成。観光客は、小便の他お金を落としてくれます。この医療観光、日本は端緒についたばかりですが、タイはすごい!タイの医療観光は、世界一外国人観光客を多く呼び寄せている。

 タイへは145万人もの外国人観光客(患者)が訪れたという(野村総合研究所。2008年)。外国人観光患者の支出総額は約1,150億円にのぼった(2005年)。こりゃ凄い!ただ…タイの場合、最先端医療を受けられるということではなく、性転換手術の希望者が多いということなのですがね。

 タイは性転換手術に関わっては、堂々、世界一。タイには、性別が3つある…「男性・女性・ニューハーフ」。どうしてニューハーフが多いのか?大きく二つの理由がある。
 その一つは、「兵役を免れるため」ということが挙げられる。タイの兵役は抽選。ニューハーフにしても、戸籍の性別は変えることが出来ない。そのため、ニューハーフであっても戸籍上の性別が「男」である限り、徴兵検査や兵役の抽選に参加しなければならない。だったら、ニューハーフにする必要がないだろう…。話には続きがあります…。
 兵役に当選したとして、ニューハーフに勤まるのか?防衛省徴兵局では、「強く勇敢な兵士になれそうになく、軍の風紀を乱す恐れがある」という理由から、ニューハーフを、「精神障害者」という扱いにして不合格としてきた。ここでようやく、「ニューハーフになってよかった。兵役を免れる」と、いうことになる。不合格の割合は1%。ところが一昨年、「精神障害とはひどい!それはないだろう!」との声が高まってきた。そのため、「精神障害による不合格」をなくした。精神障害の代わりに(徴兵検査を受けるニューハーフは)、「30日以内に完治しない病気に罹っている」と言う理由を付けて不合格にすることにしている。レトリックですね。

 ニューハーフが多いもう一つの理由は何だって?(今日は、医療観光についての考えを書こうと思ったのですが、ニューハーフで終わってしまいそう…)
 タイは、マッサージでも有名。多いところでは、10~20m間隔でマッサージ屋さんが並んでいる。とあるマッサージ屋さんへ入って、なんやかやと、話しているうちに衝撃の事実が!女性にみえたマッサージ師のうち、「ごっつい女だなあ!」と思っていた人はニューハーフだった。さらに、男に見えた人は最近手術した、ほやほやのニューハーフだった。…このマッサージ屋、従業員(10人前後)の50%がニューハーフ!ほやほや嬢(?)は、「まだ痛い」と、憂鬱そうだった。しかし、他のニューハーフは皆明るく、小1時間のマッサージの最中、笑い声が絶えなかった。料金は、200バーツ。担当してくれたメタボリックのおばちゃんに20バーツのチップをあげた。660円でマッサージ!それにしても、ニューハーフから来るイメージの一つに、「スレンダーな美女への生まれ変わり」があるが、それは一部の話で、ごっつい女、美女の対角にいる人、食べ過ぎの人もいるということです。
 で、ニューハーフにならなければならない兵役忌避以外の理由は…

 タイ旅行のパンフレットを見たことがある人は多いと思います。パンフに載っている写真は、女ばかりですよ。デパートもブティックも店員は→女。屋台→女、水上マーケット→女、ゴルフのキャディ→女、マッサージ屋→女、つまり、女・女・女・・・です。夜の繁華街…飲食店も、風俗店も、女・女・女・・・です。生活していくためには、女であることが有利なのです。「男が生まれたら間引きする」という話は何度も耳にしました。

 医療観光でタイを訪れる145万人の外国人患者、全員が性転換手術を受けるわけではないでしょうが…。
 タクシンだか反タクシンだか…デモは鎮静化したが過激派分子となってゲリラ化しているのは、貧困層の若者だという。「性転換するか、暴れるか」どちらを選択するか?そりゃあ、決まってますよ!