アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

バカの壁に塗り込められ…お金に対する意識をどう変える…

2010年05月19日 | Weblog
 小沢さんに対する、東京地検、政倫審の動きがおこり、埃りがかかりかけていた、「政治とお金」の問題がまた表に出てきました。
 武士道では、「利」は蔑むべきもの。だから、「お金儲けは悪いことですか(悪くないでしょう)?!」と息巻いた目玉ファンドさんには、「悪いことでしょう!」と言ってあげなければならなかったのですが…。ところが、世の中小沢さんも、鳩サマも、殺人犯も強盗も…「お金、お金、お金・・・」。

 それにしても日本人は金持ちが多いです。そんなことはないだろうって?では、800兆円を説明してください。日本政府の借金は、800兆円。そのことは、日本人なら赤ちゃん以外は皆知っている。ところが、どこからの借金?と、問われると大人でも、「そりゃあお前さん、…あれっ?どこだべ?アメリカ?」という人もおられる。そのお金は、日本国民の個人のお金でしょう(貯金が回っている)。だから金持ちが多いと…。

 それで、800兆円の一部を負担している日本人がいる反面、失業および生活苦で自殺したとみられる人が、2,802人(昨年の自殺者確定値)もいるのです。日本の自殺者は、12年連続3万人超。昨年は、3万2845人でした。これは、恐るべき数字です。前年比で、596人増…。「お金さえあれば、死なずに済んだ」…そのような簡単なものではないのですが、とにかくお金が…。

 このお金の問題はどうしたらいいか?「景気がよくなれば…」確かに景気がよくなればいいですが、先行きよくなりますか?折角、リーマンショックから立ち直れるかと思ったら、今度はギリシャ。ドイツの友人は、「ギリシャへのEUからの支援の28%をドイツが負担するんだ。さらに、ポルトガル、スペインが控えている。マルクに戻したいよ」と。
 …手当をして何とかなっている状態。手当をして…つまり、絆創膏を貼っている。絆創膏が破れたり、剥がれたりしたらどうなる?800兆円だって、たくさんの絆創膏に守られているから何とかなっている。「ギリシャの次は日本という話」大丈夫だとは思いつつ、絆創膏の強度が気になります。

 景気に関わっては無力である庶民はどうすればいいか?意識を変えるしかない。意識で飯が食えるのかって?飯は減らしていただかなければなりませんが、自殺者は減るでしょう。

 バカの壁の先生いわく…お金は、あくまで手段。やることがないのにお金だけ持ってどーすんの!「老後が心配だぁ?」甘ったれるんじゃねえ。世の中に寄りかかるんじゃねえ。世の中を支えているという気概を持て。日本で生きるのが不安ならブラジルでもベトナムでも行けばいい。

 う~ん、青臭い!青臭い主張です(先生に対して失礼な言い方に聞こえるかもしれませんが、褒め言葉のつもり)。久しぶりに、「やらねばならぬ!」という気になりました。私も、「年金だけでは暮らせない」などと甘ったれたことを言っていられない。スズメの涙ほどの年金しか受けられない人(未納期間があるのでしょうがないが)もいるし。

バカの壁の先生は、「都会人は、1年のうち3カ月間を田舎で働く参勤交代制」を提案されています。身体を使えば自然に(お金というものに対する)意識は変わる。これだ!と、思います。お金が第一という世の中への、庶民の攻めの姿勢は、お金への意識を変えることです。お金がらみの自殺者は減ります。
 ところで、都会人は3か月間田舎で働くのはいいが、田舎人はどうしたらいいの?田舎人は、「世の中を自分たちで支えているという気概を持つている」「お金はあくまで手段ということを知ってる」ということでしょうか。 

 私は、自身の「バカの壁」を打破できないので、「何のために生きているのか」「何をすればいいのか」の結論が出せない。くだんの先生は、「バカの壁」は思考停止を招く。安易に「わかる」「絶対の真実がある」と思い込んでは、強固な「壁」の中に住むことになると戒めておられる。うーん!壁の中に住んでしまいそう…。(すでに住んでるってかぁ!)