アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

電気炊飯器を投げるマリリン

2010年05月28日 | Weblog
カーリングは、テレビ中継にはもってこいのスポーツだと思います。ハウスの真上のカメラで、競技している選手よりもテレビ視聴者のほうがストーンをよく見られる。バンクーバー五輪の日本代表カーリングチーム、目黒、本橋、近江谷…ルックスが良いこともあり人気者になりました。

 テレビのCMに本橋マリリン選手(本橋麻里)が!なんと、ストーンに見立てた電気炊飯器を滑らせている。目黒選手、近江谷選手らがスウィーパーになっていた。「イェップ、イェップ!(スウィーピングをしろ)」の声がかかっていた。ストーンならぬ電気炊飯器は、ハウスの中央でぴたりと止まった!やはり、本橋選手は上手だ…。
 電気炊飯器のCMかと思ったら。「もっと御飯を食べよう」というCMでした。

 「ゲートボール殺人事件」が起こりました。そのせいか、ゲートボールは衰退しました。ゲートボールは、「相手チームのボールを場外へはじき出すという作戦」がある意地悪な競技。当然腹を立てる選手がおり、ステックで相手選手を殴打する。アレで叩かれると死にます。カーリングも、相手のストーンをはじき出す…。似ています。当然「何しやがる!このアマ!」と、ケンカが始まる。ストーンをぶつけられたらケガをしてしまいます。カーリングでは、このケンカ防止(?)のため、「スポーツマンシップを重んじること」が一番に求められます。
 1 相手チームの失策を喜ばない・・・武士道です!
 2 相手を尊敬する態度をとる・・・ウーン!武士道!
 3 勝ち目がないと判断したら潔くギブアップする・・・ブシドウ!
 4 ルール違反をした場合、隠さず自己申告する・・・素晴らしい
 あと、カーリングには審判がいない。勝敗は、両チームの競技者が判定する。知れば知るほどこれぞ武士道!好感が持てるスポーツです。

 週刊ダイヤモンドという経済の専門雑誌があります。カーリングをモデルにした一枚の絵が…(少々古いがトヨタ車バッシングのころ…2月の記事)。
 トヨタのレクサスが、停止しようとしている。運転席には黒縁めがねの男性(日本人らしい)。後方には、プリウスの姿も見える。さて、止まろうとしているレクサスの前方で、イェップ、イェップ!つまり、スウィーピングしている2人の女性が描かれている。女性は、容姿からして白人らしい。スウィーピングされちゃあ止まれない。その絵の横の説明文…「ほらね、やはりこの車は止まらないでしょ?」

 週刊ダイヤモンドは、この絵を掲載するにあたり、カーリングが武士道を重んじる競技であることの理解が足りなかった。この絵を描いた人は…カーリングがスポーツマンシップの発露という理解が足りなかった。だから、(注文に応じただけだとは思うが)スウィーピングしてレクサスを悪者にしようとする絵を描いた。カーリングでは忌避されるべき行為を絵にしてしまったわけです。

 一枚の絵でこれだけのことを訴えている…?凄い絵というよりも、私の観察力が素晴らしいということか!(自分で言うなってがぁ?)
 カーリングは武士道を体現しており、武士道といえば、「御飯をたべる」。つまり、御飯を食べようのCMに、カーリングを使うのは適切ということですね。

 どうしてこのタイミングにカーリングなんだって?だ・か・ら、本橋マリリンが炊飯器を滑らせるCMを観たばかりなのでつい。伊藤淳史は、御飯を食べる役で出演…。目黒選手も手を振っておりました。