アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

サボリ人員の確保が「備え」

2011年08月11日 | Weblog
 長谷川英祐氏さん(進化生物学)の本に、「巣の中のアリの2割が、ほとんど働かない働きアリ」だと。
 これには、ポンと膝を叩きました。世の中、こうでなくてはなりません。
 「アリにもサボル奴がいるということが膝ポンか」って?いえいえ、働かない働きアリのみなさんは、「緊急時の出動要員」です。備えがあるということは、一見何もしない人(アリ等も)が必要ということ。これが、膝ポン。
 「変なオヤジが巣を破壊したぞーっ!直ちに修復だーっ!」…この時、通常の職務を遂行しているアリが出動したのでは、巣全体の存在が脅かされる。休憩中の2割のアリの出動となる。

 大震災の時の自衛隊の皆さんのことを思い起こしました。もっとも、自衛隊の皆さんは、日頃サボッているわけではありませんので、念のため。

 学生時代のことも思い出しました。
 日頃、マージャン荘などでサボッていた連中が、急遽、「全共闘」として、マージャンパイを角材(いわゆるゲバ棒)に持ち代えた。働かない働きアリの出番だったというわけですね。
 もう一つ。日頃ダンスパーティーに精出していた、「民○青年同盟」の皆さんも、ダンスパーティーをオヤスミして、角材を持って全共闘等を襲撃した。「民○青年同盟」は、大所帯でしたから、強いの何のって!ダンスをすると強くなるのでしょうか?私など、必死で逃げて、気がついたら裸足でした。まだ、新しい靴だったのに。ズボンは両膝が破れて、結構な出血。夢中で走る場合、転んでも、立ち上がる時間が惜しいので、膝で走るのです。捕まったら殺されかねないですから。あのときは、100m、9秒台でしたよ。
 「民○青年同盟」の皆さんも、働かない働きアリだったというわけですね。

 我々の暮らしに、「働かない働きアリが必要」です。日本に跋扈している、「働けるのに働かない輩」を弁護しているわけではありません。「働かない奴は、食うな」という考えに変わりありません。
 「働かない働きアリが必要」というのは、「先の見通しと備え」のことです。
 
 今の日本、先が見えないので、備えようがないって?
 しばらくは、「健康維持と節約」が、「働かない働きアリ」に該当しますかねえ…。