アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

新旧「白鳥警部事件」が現代に重なっている

2011年08月12日 | Weblog
 白鳥警部が事件を起こした…!
 「そんな古い話を持ち出すなよ!」と、おっしゃる方もおられる。
 また、「最近のニュースだねぇ。立場を悪用して金儲けする悪い警察もいるんだよなあ」と、憤りを新たにする人もおられる。
 どういうことか?白鳥警部事件は、60年前と先月の2度あったのです。

 古い白鳥警部事件は…
 札幌市警察(当時)の白鳥一雄警部が帰宅途中射殺された。白鳥警部は、非合法活動をしていた日本共産党対策に従事していた。共産党は、「党との関係は何とも言えない。愛国者の英雄的行為」と関与を匂わせる声明を発表。共産党員が「見よ、天誅遂に下る!」というビラを配った。犯人として、共産党員が逮捕されたが…物証があるとやらないとやら、実行犯は中国へ逃げたとやら…。スッキリしないまま。

 新しい白鳥警部事件は…
 警視庁の白鳥陽一警部が、医療事故の捜査対象になっていた品川美容外科に捜査情報を漏らしていた。

 2つの白鳥事件…60年もの隔たりがあると思えない。
 白鳥陽一のほうですが、業務上過失事件を担当する特殊犯捜査係に所属していた。特に医療ミス事件の捜査ではエキスパートとして有名だったとか。
 病院関係者としては、白鳥陽一に媚びていれば医療ミスなど屁のカッパ。白鳥が紹介する警視庁退職者の雇用は、願ってもないこと。給料は、沢山払いますよー!
 白鳥本人も、「事件捜査で関わった複数の大学病院から、いつでも来てくださいと言われている。再就職は、どこの病院にでも行ける」と。
 こういう体質、60年前と同じですよ。人間の「欲」については、時代が変わっても変わらないのですね。
 話が逸れますが、らっきょうを万引きして捕まった千葉県警の警部補、サイフには11万円入っていたんだと!万引きの理由は、「お金を使いたくなかった」。つまり、「お金に対する欲」。らっきょうで人生を狂わせた…。捜査情報を漏らして人生を狂わせた…どっちもどっちですね。

 閑話休題。白鳥一雄さんのほうは、どこが60年後の今と同じなのか?現代は、教員住宅に銃弾が撃ち込まれる時代(8月1日、松戸市)。60年前、銃を使った殺人事件など皆無に近いほど珍しいものでした。そんなわけで、「銃が使われた」ことに、時間の隔たりが感じられない…です。