「税と社会保障の一体改革」…オマエは頭が悪いといわれるかも知れませんが、この言葉の意味がなんとも解らない。末尾が、「…改革」だから、「ああ、きっと、いいことをするんだろうな」との印象を受けるが…言葉でのごまかしは、常套手段ですから語感の良さでは判断できない。
「消費税5%を10%にするのが、税と社会保障の一体改革だ。簡単なことだろう!」と、おっしゃられるかと思います。それなら、「税と社会保障の一体改革」などと、わけの分からない言い回しにせずに、「消費税値上げ」と、言えばいいんじゃないのかなあ?
「社会保障」とはいっているが、実際は、「年金、医療、介護、子育て支援」のこと。これが大盤振る舞いですよ。それなら、税金を上げなければなりませんよね?だから意味が解らなくなってしまう。それは、「一体改革」とは言えないでしょう?
社会保障というと上記4点だけではない。まだまだ沢山…。この4点のために、消費税を10%にアップするのか?「一体改革」って一体なんなんだーっ?
ともあれ、社会保障といえばスウェーデン。自慢じゃないがスェーデンは車で走り回った。スウェーデンの社会保障の(ほんの少しを)肌で感じた数少ない日本人の一人が私(完全に自慢してる…)。スウェーデンは、とにかく広い。隣町までガソリンがもつかと心配になるほど。町には広場がある。地から湧いたか、天から降ったか?いきなり日本人家族が広場に出現したものですから見物人がどんどん増えて来ました。「日本人を初めて見た」という人も。80歳を過ぎていると思われる人が多く、真夏だというのに、がっちりとオーバーコートを着込んでおられたのが印象的でした。年配者も多いが、子供もそこそこいる。社会保障が充実している証しでは…。
人々が穏やか。町も静か…社会保障が行き届いているからこそ。
レストランでは、「これって、何人分?」と確認しなければならないほどの分量の食事が出される。これも食事はたっぷりどうぞという社会保障。
ウエートレスの若い女性たちが、推定で身長175cm、体重65kg。堂々たる体躯。一様に、金髪。ワールドカップで、なでしこジャパンと戦ったスウェーデン選手を連想していただけば…正しくあの通り。こも社会保障の賜。なぜだって?たっぷり食べられ、ストレスが少ないから大きくなれると思います。
知人(日本人)の奥様(日本人)がストックフォルム大学卒業。スウェーデンの大学を選んだ理由が、「授業料がかからないから」でした。社会保障です。
スウェーデンの「税と社会保障」は、「高負担・高福祉」。これは誰でもが知っていること。赤ちゃん以外は。「高負担・高福祉」こそ「税と社会保障が一体」だと思いますがね。
国税25%、地方税29%。それに年金負担の率を合わせると、64%。給与の64%を持って行かれる計算です。日本の39.7%に比べると、いかにも高負担。
それはひどい。日本のほうが暮らしやすいんじゃないか?ところが、スウェーデンの人々が、低負担の国へ亡命したという話はない。どうして?
これは、「考え方」です。日本の場合、お金持ちはさらにお金を儲けようとします。孫子の代までかかっても使い切れないだけのお金を持っている日本人は、数えきれません。「そんなにお金を持ってどーすんの?死んだら使えないんですよ」と、教えてあげたいが、聞く耳など持たないでしょう。
スウェーデンの人たちの場合、「今暮らせるだけのお金があればよい。余分なお金はいらない。子育ても、教育も、病院も、老後も何の心配もない」。ですから、給料の36%(100%-64%=36%)で暮らせるならそれで何の不足もないというわけです。
スウェーデンの消費税率は25%です。これには少々驚きました。レストランで請求書を見て、「計算間違いしてますよ」と、言ってしまうところでした。家族4人で食べたのに、5人分の金額が請求されましたから。
だったら、日本の消費税率が10%に上がっても、スウェーデンの半分以下だろうって?数字上はそうですが、中身が違う。
日本の消費税は、「すべてに課税」です。しかし、スウェーデンに限らず欧米では、「非課税(衣食住関係・医療・教育…)」「軽減税率(生活必需品)」のものがあります。暮らしに直結しているものは非課税。レストランでビールをカパカパ飲むと、消費税25%です。贅沢品からは税金を取ろうというわけ。
なお、「日本の消費税率5%は、国際的にみれば低すぎる」これは、消費税アップ賛成派お得意の言い分。その対抗でよくいわれるのが、「国税収入に占める消費税収入の割合は福祉先進国のスウェーデンと全く同じ22%」。つまり、日本が10%にしたら、福祉先進国に比べて国税収入に占める割合が異常に高くなるというわけ。
やれやれ…、「税と社会保障の一体改革」…やはりよく解りません。スウェーデンまで行った私ですら解らない。
よく解るのは、財界が、消費税率を18%に引き上げることを要求していますが…。それって、「(企業の)社会保障負担の軽減」ですよね。企業負担の軽減分は、どこから捻出するの?私達のサイフからです…。
92兆円の歳出に41兆円の税収しかない日本。残りの51兆円は、「借金と埋蔵金」…一体どうしたものか…。
「消費税5%を10%にするのが、税と社会保障の一体改革だ。簡単なことだろう!」と、おっしゃられるかと思います。それなら、「税と社会保障の一体改革」などと、わけの分からない言い回しにせずに、「消費税値上げ」と、言えばいいんじゃないのかなあ?
「社会保障」とはいっているが、実際は、「年金、医療、介護、子育て支援」のこと。これが大盤振る舞いですよ。それなら、税金を上げなければなりませんよね?だから意味が解らなくなってしまう。それは、「一体改革」とは言えないでしょう?
社会保障というと上記4点だけではない。まだまだ沢山…。この4点のために、消費税を10%にアップするのか?「一体改革」って一体なんなんだーっ?
ともあれ、社会保障といえばスウェーデン。自慢じゃないがスェーデンは車で走り回った。スウェーデンの社会保障の(ほんの少しを)肌で感じた数少ない日本人の一人が私(完全に自慢してる…)。スウェーデンは、とにかく広い。隣町までガソリンがもつかと心配になるほど。町には広場がある。地から湧いたか、天から降ったか?いきなり日本人家族が広場に出現したものですから見物人がどんどん増えて来ました。「日本人を初めて見た」という人も。80歳を過ぎていると思われる人が多く、真夏だというのに、がっちりとオーバーコートを着込んでおられたのが印象的でした。年配者も多いが、子供もそこそこいる。社会保障が充実している証しでは…。
人々が穏やか。町も静か…社会保障が行き届いているからこそ。
レストランでは、「これって、何人分?」と確認しなければならないほどの分量の食事が出される。これも食事はたっぷりどうぞという社会保障。
ウエートレスの若い女性たちが、推定で身長175cm、体重65kg。堂々たる体躯。一様に、金髪。ワールドカップで、なでしこジャパンと戦ったスウェーデン選手を連想していただけば…正しくあの通り。こも社会保障の賜。なぜだって?たっぷり食べられ、ストレスが少ないから大きくなれると思います。
知人(日本人)の奥様(日本人)がストックフォルム大学卒業。スウェーデンの大学を選んだ理由が、「授業料がかからないから」でした。社会保障です。
スウェーデンの「税と社会保障」は、「高負担・高福祉」。これは誰でもが知っていること。赤ちゃん以外は。「高負担・高福祉」こそ「税と社会保障が一体」だと思いますがね。
国税25%、地方税29%。それに年金負担の率を合わせると、64%。給与の64%を持って行かれる計算です。日本の39.7%に比べると、いかにも高負担。
それはひどい。日本のほうが暮らしやすいんじゃないか?ところが、スウェーデンの人々が、低負担の国へ亡命したという話はない。どうして?
これは、「考え方」です。日本の場合、お金持ちはさらにお金を儲けようとします。孫子の代までかかっても使い切れないだけのお金を持っている日本人は、数えきれません。「そんなにお金を持ってどーすんの?死んだら使えないんですよ」と、教えてあげたいが、聞く耳など持たないでしょう。
スウェーデンの人たちの場合、「今暮らせるだけのお金があればよい。余分なお金はいらない。子育ても、教育も、病院も、老後も何の心配もない」。ですから、給料の36%(100%-64%=36%)で暮らせるならそれで何の不足もないというわけです。
スウェーデンの消費税率は25%です。これには少々驚きました。レストランで請求書を見て、「計算間違いしてますよ」と、言ってしまうところでした。家族4人で食べたのに、5人分の金額が請求されましたから。
だったら、日本の消費税率が10%に上がっても、スウェーデンの半分以下だろうって?数字上はそうですが、中身が違う。
日本の消費税は、「すべてに課税」です。しかし、スウェーデンに限らず欧米では、「非課税(衣食住関係・医療・教育…)」「軽減税率(生活必需品)」のものがあります。暮らしに直結しているものは非課税。レストランでビールをカパカパ飲むと、消費税25%です。贅沢品からは税金を取ろうというわけ。
なお、「日本の消費税率5%は、国際的にみれば低すぎる」これは、消費税アップ賛成派お得意の言い分。その対抗でよくいわれるのが、「国税収入に占める消費税収入の割合は福祉先進国のスウェーデンと全く同じ22%」。つまり、日本が10%にしたら、福祉先進国に比べて国税収入に占める割合が異常に高くなるというわけ。
やれやれ…、「税と社会保障の一体改革」…やはりよく解りません。スウェーデンまで行った私ですら解らない。
よく解るのは、財界が、消費税率を18%に引き上げることを要求していますが…。それって、「(企業の)社会保障負担の軽減」ですよね。企業負担の軽減分は、どこから捻出するの?私達のサイフからです…。
92兆円の歳出に41兆円の税収しかない日本。残りの51兆円は、「借金と埋蔵金」…一体どうしたものか…。