ついでに「竹島」もお願いしまーす

　トナー米国務省副報道官は記者会見（８月８日）で、韓国政府が日本海の名称を「東海」と主張していることについて、「国際的に認知された表記は日本海だ」と、言明した。
　さすが、米国！韓国がいうところの、「東海」（East Sea）を、「日本海」（Sea of Japan）と単独表記すべきという見解です。

　さらに、さすが、英国！米国に続き英国も東海を日本海と単独表記すべきと！だったら韓国が怒るだろうって？あたりまえ。焼き肉とキムチを食べていますから、過激。「こら！アメリカとイギリス！日本の肩ばかり持ってけしからん！韓日両国の立場をバランスをとれよ！」と、カンカン。

　海の名称について、誰が力を持っているか？それは、「大洋と海の境界」の編集・出版を行っている、「国際水路機関」です。「International Hydrographic Organization」で、通称「ＩＨＯ」。ＩＨＯには、現在７３の国と地域が加盟しています。もちろん、日本・韓国・北朝鮮・中国・ロシアも加盟しています。米国、英国は「日本海に単独表記が当然だべ」と、ＩＨＯに伝えたわけですが…。果たして他の加盟国はどう出るか？

　そもそも「日本海」については、韓国も同意していました。１４年前の、ＩＨＯ総会（第１５回）でいきなり、「日本海の名称は日本帝国主義の名残だ！韓国の名称である東海へ変更せよ」と、言い出したのです。
　１４年前に、日本帝国主義を持ち出されたわけで…日本海を東海に変更する正統な理由などないので、苦し紛れに、「日本帝国主義…」を持ち出したわけで…。普通に考えれば、「おいおい韓国、オマエの言い分のほうがおかしいぞ」となるところですが、ＩＨＯは優しいのです。
　「Ｉ、Ｉ、ＩＨＯ事務局は、き、き、決められないから、みんなの投票で決めてね」と、したわけ。主体性を放棄し、多数決にゆだねたわけ。その結果としての、米国の意見であり、英国の態度であるわけです。

　北朝鮮はどう出たか？北朝鮮は無視してもいいのですが、一応７３分の１ですから…。北朝鮮は、「東海と日本海を併記すべき」という見解。これを、ＩＨＯに提出しています。

　日本海問題はどうやら決着しそうですが、ＩＨＯとは関係ないが、「竹島」と「独島」は解決の見通しがない。これも、アメリカに、「竹島だ！」と発表していただいて、イギリスに、「そうだそうだ！」と、同調してもらえば済みそうなのですが。