アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

数をごまかす…サバ読み

2013年03月01日 | Weblog
 子どもの時分は、「サバの女王」ときいて、「サバ(鯖)に女王がいるのか?鯖と蜂とは似たようなものなのか?」と、大変疑問に思いました。成長と共に、サバの女王とシバの女王が同じと分かり、なーんだ?!と。シバの女王は、大量の金・銀・宝石・乳香・白檀などをもって、エルサレムのソロモン王を訪れた人ですから。その時の随行家来の数は夥しいものであったそうな…!その、シバさんが、サバさんと同一人物であった!目から、サバの鱗が落ちたってとこですかね。

 どうしていきなり、「サバの女王」なのかって?愛知県東浦町の前副町長の話ですよ。
市制移行条件の5万人を満たすため、職員に指示して、国勢調査で303人を不正に水増ししたという。早い話が「サバ読み」。
 こうゆう事件が、今なおある…失礼ながら中国なら、1万人のサバ読み水増しぐらい、「におい抜きのすかしっ屁」みたいなもので、誰にも迷惑をかけないし、得もさせない。日本の場合、たったの303人で逮捕ですから…。どっちが暮らしやすい国なのか?

 「町」より、「市」になったほうが、「行政サービスが向上する」そりゃそうだ!と、いうことは、逮捕された前副町長は、町民にとって「いい人」だったということではないか?いいことをしようと、サバを読んで逮捕…気の毒なような、仕方ないような…。

 サバは、魚の鯖。軽く干した鯖を焼いて食べる…旨いですよ。
 私の母などは、「鯖の生き腐れ」が口癖で、「味噌煮」しか作って暮れませんでした。鯖の味噌煮には、でっかい梅干しが入っておりまして、それがまた美味しかった。当時の魚の保存状況から考えると、サバには、味噌煮以外の調理法は考えられなかったのでしょう。青魚はすぐ腐る…鯖など、魚偏に青ですから…そりゃあすぐ腐るワ。

 かといえば…「秋サバは嫁に食わすな」という諺もあります。美味しくて、美味しくて、嫁に食わせるのは惜しい…この程度の意味かと思いますが…確かに、秋の鯖も旨い。まさか、「秋ナス」と同様、「食べさせると、体を冷やすので、大事な嫁さんには秋サバは食べさせるな」という意味ではないと思いますがね。

 サバ読み…金正恩の年齢、日本の芸能人の年齢…年齢関係が多い…かな?あと、「デモ」などの参加人数。主催者側発表と、警察の発表ではおよそ10倍の違いがあるのが常。ところで、どうして「サバは読まれるのか?」。

 その昔、魚市場のことを「いさば」と呼んでいました。
 魚市場で魚を数えるとき、早口で数えながら箱に魚を投げ入れる…。その数が、大雑把。そんなわけで、数をごまかすことを、「サバを読む」というようになった。
 まあ、当たらずとも遠からじというところでしょうか。