アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

卒業式に出席する髪型は…

2013年03月17日 | Weblog
地元の中学校の卒業式のこと…
 「卒業生の合唱」の指揮者であるAは、朝5時に起床した。なぜそんなに早く起きたか?それは、髪の毛をツンツンと立たせて卒業式に臨み、合唱の指揮をするためだった。
 1時間で髪はカチカチに固まって真上に向かっていた。
 そして登校。朝の会で、髪型を担任に見とがめられた。
 「洗ってこい!」…なかなか気合いが入った担任である。Aは、1時間かけて真上に立たせた髪を洗った…。

 卒業式が始まった。Aは初めからふてくされ、床を蹴っていた。卒業証書授与…Aは登壇を拒否。床を蹴り続けた。保護者席、来賓席から小さなざわめきが起こった。
 「卒業生の合唱」…いつもの髪型のAが指揮を行った。

 卒業式後、担任は、校長室をノックした。
 「校長先生、申し訳ございませんが、教室でAに卒業証書を授与していただけませんでしょうか」
 と、いうわけで、Aくんの卒業式当日は、なんとかめでたく終わった。

 めでたく終わらなかった、中学校生もいた。
 埼玉県蕨市の中学2年生の男子…卒業式に出ようとした際、髪形が式にふさわしくないので式に出席させないぞと注意された。腹を立てた男子生徒は、担任の男性教諭と副担任の男性教諭の腹や足を蹴って転倒させるなどの暴行をはたらいた。埼玉県警蕨署は、暴行容疑で現行犯逮捕した。これはめでたくなかった。

 後者の例は、大人二人が14歳に暴行を受けて転倒したところが情けない。蹴られたら、蹴り返すべきでしょう。情けない反面、14歳には怖い組織がバックにいるかも知れないのに、「卒業式出席にふさわしくない髪型」と、注意したことについては、偉い。

 前者はどうかって?「卒業式に臨む髪型」を、日頃から指導していなかった担任の落ち度ですね。Aの保護者も良くない。5時からドライヤーをかけて、「驚いた猫のように髪を総立ちにさせた息子」に気づかなかったのか?